2016年10月1日土曜日

Hamilton - Satisfied

ローレンス:
いいねえ、盛り上がってきたじゃないか!
よし じゃあここでメイドオブオナーの
アンジェリカ・スカイラーから一言!

アンジェリカ:
花婿に乾杯!
花嫁に乾杯!
あなたたちの姉から
私はいつでもあなたたちの味方よ
二人の結婚を
そして先にもたらす希望を祝して
二人がこの先ずっと
満ち足りていますよう…


巻き戻し…巻き戻し…
どうしようもなく…
溺れそう…溺れそう…
巻き戻し…


アンジェリカ:
あの夜のことをよく覚えているわ
私はこの先ずっと あの夜のことを後悔し続けるのかもしれない
若い軍人たちが 私たちの気を引こうと頑張っていたのを覚えてる
あの幻想的なキャンドルの灯り
うまく思い出せない夢のような
でもね アレクサンダー
初めてあなたの顔を見た時のことを
私は一生忘れないわ

世界が永遠に変わったの
知的な眼 見てるだけで胸が苦しくなるような体つき
あなたに声をかけられた瞬間 自分の名前すら忘れてしまったわ
私の心に火をつけた 全身が燃えるように熱くなった

遊びじゃない…

ハミルトン:
ねえ君は 人生で一度も満足したことがないんじゃないかな

アンジェリカ:
何を言ってるのか 見当もつかないわね

ハミルトン:
君は僕と似ているよ
僕も容易に満足なんてできないんだ

アンジェリカ:
そうなの?

ハミルトン:
今まで生きていて 満たされたことなんてない

アンジェリカ:
私はアンジェリカ・スカイラー

ハミルトン:
アレクサンダー・ハミルトンだ

アンジェリカ:
あなた ご家族はどちらの出身?

ハミルトン:
そんなのはどうでもいいことだ
僕はまだ何も成し遂げていないけれど
今にきっと やってみせる

アンジェリカ:
ああ そうなのね──
これが 同じレベルの人と知性を量りあうってこと!
こんな都合のいい話があるのかしら?
解き放たれる感覚 光を見つけたみたいな
鍵と凧を手にしたベン・フランクリンって感じよ
言ってる意味わかるでしょ?
話したのは2分か3分か
何から何まで話が合うの
夢みたい お互いちょっとからかいあって
ちょっと気取って 互いの意見を主張する
彼 遊び慣れてる感じもするけど
悪くないわ
家族について訊ねたら ねえ彼の返事聞いた?
気まずそうな手の動きに 避けるみたいな態度
無一文ね その身ひとつで勝負してるのよ
とんでもなくハンサム
ヒゲも生やせないような若々しさ
このまま彼を遠くに連れ去りたい
でも振り返って妹の顔を見たら あの子──

イライザ:
どうしようもなく…

アンジェリカ:
わかってしまったわ 彼女は

イライザ:
夢中なの…

アンジェリカ:
あの子の眼を見れば

イライザ:
どうしようもないわ…

アンジェリカ:
そして私は同時に気づいてしまった
3つの真理に

ハミルトン:
どこへ連れて行くつもりだい?

アンジェリカ:
あなたの人生を変えてあげる

ハミルトン:
そういうことなら 全てお任せしよう

その1!

アンジェリカ:
私の出自では 人生における唯一最大の役目は
資産家と結婚すること
父は息子に恵まれなかったから
私が相応な相手を見つけなければいけないの
姉妹では私が一番の年長で 聡明だし
ニューヨークのゴシップは陰険だから
それにアレクサンダーは無一文で
だからって彼に惹かれる気持ちが
少しでも減るわけもないのだけれど!

イライザ:
エリザベス・スカイラーです
お会いできて光栄ですわ

ハミルトン:
スカイラー?

アンジェリカ:
私の妹よ

その2!

アンジェリカ:
彼が私に近づいたのは 私がスカイラー家の娘で
結婚すれば ステータスを得られるからだわ
それを無視できるほど 私もナイーヴにはなれない
だからかもしれない 彼にイライザを紹介したのは
そして妹は彼の花嫁に
バカなことをしたわね アンジェリカ
彼は正しかった
私はこの先 満たされることなんてないんだわ

イライザ:
国のために戦って頂いてありがとうございます

ハミルトン:
戦争に出ることであなたと出会えたのなら
その甲斐はありました

アンジェリカ:
あとはごゆっくりどうぞ

その3!

アンジェリカ:
妹のことは私 自分のことのようにわかるの
あんなに優しくて 誠実な子は他にいない
私が彼への想いを打ち明けたら
あの子は黙って諦めてしまうわ
そして私は彼を手に入れて
あの子は「いいのよ」って
嘘をつくのでしょう

ただ 夜になって思い出すのは
彼のあの瞳
もしも私が あんなふうにすぐ
彼のことを見限らなければと空想する
でも少なくとも
イライザが彼の妻になってくれれば
私はまだ 彼の瞳を見つめ続けることができる…

花婿に乾杯!
花嫁に乾杯!
あなたたちの姉から
私はいつでもあなたたちの味方よ
二人の結婚を
そして先にもたらす希望を祝して
二人がこの先ずっと
満ち足りていますよう…

わかっているの
あの子は 彼の花嫁として幸せになれるわ
そして 知っている
彼は 満足を知らない人
私はこの先 満たされることなんてないんだわ

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