2016年10月1日土曜日

Hamilton - Non-Stop

バー:
戦争が終わり 私はニューヨークへと戻った

ハミルトン:
戦争が終わり 僕はニューヨークへと戻った

バー:
学業を修了し 法曹界で働き始めた

ハミルトン:
法曹界で働き バーもすぐ隣で肩を並べてた

バー:
スタートを切ったのは 同時期だったが
アレクサンダー・ハミルトンは見る見るうちに上り詰めて行く
なぜそんなことが出来たのかって?
そりゃもう あの男は

止まることを知らないんだ!

ハミルトン:
陪審員の皆さんに お訊ねしておきたい
我々がいま歴史の一歩を刻んでいることを お分かりですか?
これは新生した我らが合衆国における
初の殺人事件の裁判なのです
審議することの自由を──

アンサンブル:
ノンストップだ!

ハミルトン:
疑惑の影を超えて 証明してみせましょう
こちらの弁護士補佐の──

バー:
共同弁護士だ
ハミルトン、座りなさい
皆さん、被告人リヴァイ・ウィークスは無実です
一人目の証人を呼んでください
喋るのはこれだけでいいんだ!

ハミルトン:
分かったよ!
もう一点だけ──

バー:
どうして自分が一番賢いだなんて思えるんだ?
どうして自分が一番賢いだなんて思えるんだ?
どうして自分が一番賢いだなんて思えるんだ?
その傲慢はいずれその身を滅ぼすぞ!

どうしていつも時間に追われるように何か書いてるんだ?
日夜問わずいつだって時間に追われるように物を書いているんだ?
いくら時間があっても足りないみたいに お前は戦い続ける
戦い続けて そのかたわら──

ハミルトン:
汚職は我々みんなうんざりするほど幾度となく繰り返されてきた
そしてその横行する最たる場所がアルバニーだ
この植民地の経済は失活する一方
だからこそ 僕自らが公職につく必要性を感じる
僕は法曹界で経験と実績を積んできた
極めたと言っても過言じゃない
世界に悪を見つければ 正してきた
これからはそれを民主主義のために
それが無理なら ソクラテスになって
凡人どもへ言葉の石を投げてやる

バー:
ハミルトンがフィラデルフィア憲法制定会議に

ハミルトン:
この僕がフィラデルフィア憲法制定会議に

バー:
ニューヨーク邦の代議員として派遣された

ハミルトン:
さて これから言うことは不躾に思われるかもしれませんが…

バー:
彼の考える政府のあり方
新しい政府の構想を発表
6時間にもわたって喋り続けた!
代議員たちはへとへとだ!


頭の切れる若者だな…

おい、あいつ一体誰なんだよ?

バー:
どうしていつも自分の考えを口に出す?
どうしていつも自分の考えを口に出す?
お前のあげる声ひとつひとつが
敵にとっての武器になることもあるんだぞ!

どうしていつも焦るように何か書いているんだ?
日夜問わずいつだって焦るように物を書いているんだ?
いつも焦るように お前は戦い続ける
そのかたわらで


バー:
アレクサンダー?

ハミルトン:
アーロン・バーどの

バー:
こんな夜更けにどうしたんだ

ハミルトン:
少しお話しをしても?

バー:
法に関することか?

ハミルトン:
ええ、とても大事なことなんだ

バー:
何の用だい?

ハミルトン:
バー、君は僕よりも優れた弁護士だ

バー:
うん?

ハミルトン:
僕が喋りすぎて 人をイラつかせるのはわかってる
君の法廷での実力は素晴らしい 発言は簡潔で、説得力がある
僕のクライエントには強力な弁護人が必要なんだ
君しかいない

バー:
クライエントは誰なんだ?

ハミルトン:
新生アメリカ合衆国の憲法なんだけど

バー:
断る

ハミルトン:
聞いてくれ

バー:
無理だよ!

ハミルトン:
連作論文を匿名で発表するんだ
連邦憲法案の賛成意見を示し 州民に推進を訴える

バー:
そんなの誰も読まないだろう

ハミルトン:
僕はそうは思わない

バー:
失敗に終わったら?

ハミルトン:
そうさせないために必要なのさ

バー:
憲法はいま滅茶苦茶だ

ハミルトン:
だから修正箇条が必要なんだ

バー:
矛盾だらけだ

ハミルトン:
独立だってそうさ
いずれ誰かが始めなくちゃ

バー:
私はごめんだ 断る 

ハミルトン:
君は間違ってるよ

バー:
おやすみ

ハミルトン:
なあ
君は何を待ってるつもりだ?
何を躊躇っているんだ?

バー:
なに?

ハミルトン:
俺たちは戦争に勝った
それは何のためだった?
君はこの憲法を支持するのかい?

バー:
もちろんさ

ハミルトン:
なら弁護するんだ

バー:
私たちが間違っていたらどうする?

ハミルトン:
バー、俺たちは学び 戦い 人の命を奪った
それは全部 いま作り上げようとしている国のためだ
一度くらい 誇りを持って信念のために立ち上がったらどうだ
どうしてそこで遠慮して隠れようとするのか 僕には理解できないよ

バー:
私は自分の計画を 胸に抱えておく
慎重に待って 風向きを見極めるんだ
じっくりと 様子を見るつもりだ
生まれたばかりの国がどうなるか
その高まっていく緊張感を


アンジェリカ:
私はロンドンに行くわ
お金に困らない相手と一緒にね
裕福な夫を見つけたの
これから先 暮らしの心配をする必要はなさそう
けっして楽しい人じゃないけれど
どちらにしろ あなたほどに
言葉の応酬を出来る相手なんていないもの
大好きなアレクサンダー

ハミルトン:
アンジェリカ

アンジェリカ:
手紙を書いてね

イライザ:
ねえ見て
いま あなたのいる場所を
過去と比べてどれだけのものを得たか
あなたがこの時を生きているだけでも 奇跡のよう
ただ 生きていてくれれば それでいいの
そしてもし あなたの妻が
あなたの時間を少しでも共有できれば
あなたに安らぎを与えられれば
それで充分よね?

バー:
アレクサンダーはジェームズ・マディソン、ジョン・ジェイと協力して
合衆国憲法の批准を推進する連作論文を発表し
「ザ・フェデラリスト」としてまとめた
当初の計画では 合計25編の論文を3人で均等に分配するはずだった
しかし最終的に彼らは85編もの論文をたった6ヶ月の間に書き上げた
ジョン・ジェイは5編を書いた時点で病に倒れた
ジェームズ・マディソンは29編を書いた
そしてハミルトンは 残りの51編を書いた!

どうしていつも明日が来ないみたいに書き続けていられるんだ?
どうしていつも生きるために必要であるかのように書き続けていられるんだ?
どうして生きる時間を一秒も無駄にせず 物を書ける?
一瞬一瞬を? 余さず費やして?


ワシントン:
人々は私にこの国を導くよう要望してきた
今はできる限りのことをして
必要な人材をかき集めている
君には私の右腕となって欲しいんだ

ハミルトン:
財務か国務

ワシントン:
大変なことを頼んでいるのはわかっている

ハミルトン:
財務か国務

ワシントン:
未知の世界に飛び込む困難を…

ハミルトン:
閣下、私は財務と国務、どちらに携わればよろしいですか?

ワシントン:
財務を頼みたい

ハミルトン:
行きましょう


イライザ:
アレクサンダー…

ハミルトン:
行かなくちゃ

イライザ:
アレクサンダー

ハミルトン:
見てごらんよ
今この時代を生きていることが どんなに恵まれているか

イライザ:
私にはどうしようもないわ…

ハミルトン:
僕に この国を導いていって欲しいというんだ

イライザ:
ねえ見て
今は充分 幸せではないの?
どうすればあなたは満たされるの…

アンジェリカ:
彼は満たされることなんてないんだわ…

ワシントン:
歴史が君の行く末を見守っている…

バー:
どうして自分が一番賢いだなんて思えるんだ?
どうして自分が一番賢いだなんて思えるんだ?
どうして自分が一番賢いだなんて思えるんだ?
その傲慢はいずれその身を滅ぼすぞ!

どうしていつも時間に追われるように何か書いてるんだ?
日夜問わずいつだって時間に追われるように物を書いているんだ?
いくら時間があっても足りないみたいに お前は戦い続ける
戦い続ける まるで──


歴史が行く末を見守っている

ハミルトン:
このチャンスをふいにする気はない!


今に見ていて!


ハミルトン:
一発やってみるんだ!


今に見ていて!


ハミルトン:
僕はアレクサンダー・ハミルトン!


アレクサンダー・ハミルトン
ハミルトン、今にきっと…!


ハミルトン:
黙って大人しくしてるつもりはない!

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