2016年10月1日土曜日

Hamilton - Aaron Burr, Sir

1776年 ニューヨーク

ハミルトン:
失礼、あなた
アーロン・バーさんでは?

バー:
用件次第では答えるが
あなたは?

ハミルトン:
ああ、そうでした
アレクサンダー・ハミルトンと申します
あなたを探していたんです

バー:
えっと どういうことだろう

ハミルトン:
じつは
プリンストンであなたの名前をお聞きしました
早期卒業のコースを取りたいと思っていたんですが
ちょっとまあ あなたのお友達の一人に腹を立てて
その 殴ってしまったような
あんまり覚えてないんですが
財務をやってる方だったかな?

バー:
会計係を殴ったのか

ハミルトン:
そうなんです!
僕 あなたと同じことをしたくて
2年で修了して、革命に加わりたいと思ってるんです
そしたらアイツ、バカにしたように人を見てきて
僕、決してバカじゃないんですよ
それで どうやったんです?
どうして早期卒業されたんですか?

バー:
私の亡き両親の 最期の望みだったからね

ハミルトン:
あなた、孤児なんですね そうか!
僕もそうなんです
ああ 戦争が始まってくれるといいのに
そうすれば出自なんか関係なく
僕らの真価を世界に示してやれるんだ…

バー:
ねえ 君に一杯おごらせてくれるかな?

ハミルトン:
それは ありがたいです

バー:
話のついでに 君に私からちょっとしたアドバイスだ
口数は減らして

ハミルトン:
なんですって?

バー:
もっと微笑みなさい

ハミルトン:
はぁ

バー:
自分の支持や反対するものを
周囲には悟らせないほうがいい

ハミルトン:
本気で言ってるわけじゃないでしょう

バー:
出世したいんだろう?

ハミルトン:
ええ

バー:
口ばかり滑らせる愚か者は いずれ命で支払うはめになる


ローレンス:
ヘイヘイヘイ! いま何時だっけ?

ローレンス、ラファイエット、マリガン:
ショータイム!

バー:
…ほら見てみろ…

ローレンス:
ショータイム! そん時だぜ!
俺様 ジョン・ローレンスのご登場!
ビール三杯目に取り掛かかるとこ!
赤服のイギリス野郎ども!
ぶっ潰し 勝ち取ってやるぜ解放!

ラファイエット:
Oui oui 友よ 私はラファイエット!
革命におけるランセロット!
はるばる越えてきたともさ遠路!
王に伝えとけよ「消えろ!」と
誰がナンバーワンかって? C'est moi!(俺だろ!)

マリガン:
バララ!バラララ! 俺はヘラクレス・マリガン
「誰だって?」とさお前の母ちゃん
お馬さんもお嬢さんも 隠しといたほうがいいぜ
とはいえ 4人も相手にヤるのは楽じゃねえ

ラファイエット、ローレンス:
ヒュー

ローレンス:
もうセックスは十分 ビールをもひとつくれよ
あと二杯ほど乾杯を

ローレンス、ラファイエット、マリガン:
いざ革命に!

ローレンス:
おっと これはこれは プリンストン大学の神童様じゃねえか

マリガン:
アーロン・バー!

ローレンス:
あんたもひとつ歌ってみな 有難いお言葉をくれよ

バー:
遠慮しとくよ ご立派な意思表明だが
喋るのは自由だ 僕は結構

ラファイエット、マリガン:
つまんねえ奴!

ローレンス:
バーよ、いまや革命は必至だろ 何を二の脚踏んでる?

ハミルトン:
バー、そんなふうに信念なくして 君は何のために生きるんだ?

マリガン、ラファイエット、ローレンス:
お?
誰?
誰だ?
誰だよ?

何だこいつは? 何するつもりだ?

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