2015年6月1日月曜日

Tim Minchin - Not Perfect

これが僕の地球で ここに僕は生きてる
三分の一は土と 三分の二は水でできてる
こいつはなかなか凄いスピードで
回転しながら宇宙をぐるぐる回ってて
なのに僕の髪を乱すことすらしない
そして凄くおかしなことがあるんだけど
この回転から生じる力ってのが
この地球になだれ込もうとする混沌を防いでもいるんだ

これは僕の地球で いいもんだ
僕は生きる大半の時間をここで過ごしている
完璧じゃないけど これは僕のもの
完璧じゃない

これが僕の国 ここで僕は生きてる
なかなか大きくて 歩くのにちょうどいい
この国を治める男は
民衆扇動を行って
僕たちを臆病でつまらなくしている
そしておかしいのは 彼って
政治においては保守的なんだけど
眉毛の形は過激派なんだよね

これは僕の国で いいもんだ
僕は生きる大半の時間をここで過ごしている
完璧じゃないけど これは僕のもの
完璧じゃない

これが僕の家 ここで僕は生きてる
この家には沢山のヒビと写真があって
その昔 祖父から相続した家を
売った人から買った人から買った人から 僕らが借りてる
そしてこの家のへんなところは
ここには悪い奴らを締め出すための鍵がついてるけど
大抵は僕ら自身を閉じ込めるために使われてるってこと

これは僕の家で いいもんだ
僕は生きる大半の時間をここで過ごしている
完璧じゃないけど これは僕のもの
完璧じゃない

これが僕の体 ここで僕は生きてる
産まれてから29年と12ヶ月経ったとこ
新品の頃からは色々と変わったし
本来の用途と違うことだってしてきた
僕はよくワインで満杯にしようとしちゃうんだ
そしてこの体のおかしいのは
僕はこいつのこといっつも嫌ってるのに
こいつは僕の悪口なんてちっとも言わないんだ

これは僕の体で いいもんだ
僕は生きる大半の時間をここで過ごしている
完璧じゃないけど これは僕のもの
完璧じゃない

これが僕の脳 ここで僕は生きてる
ここには愛と ひどい歌詞が詰まってる
両目の後ろにしまわれて
僕のいかれた思考を隠しているんだ
それらが決して人を傷つけたりしないように
そして思考のへんなところってさ
どんな真理を見つけようとも
それは新たな決まり文句の元になっちゃうんだよね

これは僕の脳で いいもんだ
僕は生きる大半の時間をここで過ごしている
完璧じゃないけど これは僕のもの
完璧じゃないけど これは僕のもの
完璧じゃない 正しい使い方もまだ わかってるかどうか自信ないし
完璧じゃないけど これは僕のもの

Tim Minchin - Inflatable You

君の僕への愛は 疑う余地がない
君の性欲は 尽きることがないし
君は一度も 僕を待たせたことがない
素敵な 膨らまし式の君

君はぜんぜん 体重で悩んだりしないし
僕の皿から 食べ物をかすめとることもしない
君のおかげで僕は 自慰をする必要がない
止められない 膨らまし式の君

君には生理がこないみたい
だから僕が遅く帰っても 怒ったりなんかしない
僕はいつだって 臨戦状態だよ
キレたりしない 膨らまし式の君

君を抱きしめてると このまま空も飛べそうな気分
専用のガスを使って いつか試してみようかな
この人生という大海で 僕は溺れる心配なんかない
だってどんな天気だろうと 僕らはずっと浮いてられる
膨らまし式の君が 一緒にいれば

君の太腿もお尻も 掴むのにちょうどいい
君はいつだって 僕の言う通りにしてくれる
もし口論になったとしたって 畳んじゃえば済む
僕の望み通り 慰安用の君

友達はみんな 僕らをお似合いだって言ってくれる
君をサッカー観戦に連れて行ったこともあるね
スティーヴとギャリーは君のこと 速ハボだって
交換可能 反駁可能な君

君はくすぐったがったり 過敏に感じることがない
君のこと撫でてると 僕の肌は変な感じになる
静電気と呼ばれる現象だ
君にキスしてると 幸せな気分

君の肌はなめらか 毛のついてるやつ買えなかったから
君には本物の女の子にある穴ぜんぶと 空気用のも一個ついてる
君の抱える問題は単純明快 心理学の勉強なんかしなくたって
君がしょげてたら すぐに元気にしてあげられるよ
自転車用の空気入れで ちょいと膨らましてあげればいい

君は僕のいびきで起きたりしないね
君のそういうとこ すごく愛おしいと思う
君には付属の箱がついてて しまっちゃえる
放置可能 倉庫に仕舞えちゃう君

どんな体位だってOK
ただ君の体 膝のとこがぜんぜん曲がってくれないけど
君のおっぱいは かためで掴むのにちょうど良い
増設可能 折り目のつかない君

君は僕の毛だらけの背中を嫌がったりしないね
あそこのサイズが小さいって文句も言わない
僕の尻毛を気持ち悪がったりもしない
…バート・バカラック ジャック・ケルアック
Oooh

避妊なんて気にしなくて大丈夫
終わったらティッシュで綺麗にすればいい
嫉妬深い僕の友達は みんなさぞ
膨らまし式の君が 自分のものだったらって願ってることだろう

僕をがっかりさせない
僕をがっかりさせない
僕をがっかりさせないで
だから僕も君を萎ませたりしないよ

Tim Minchin - If I Didn't Have You

Yeah Yeah
君がいなかったら

もし君が こうして僕を抱きしめてくれなかったら
もし君が 夜をともに過ごしてくれなかったら
もし君が 僕の隣に横たわり
優しくキスをして 僕の涙を拭い去ってくれなかったなら
僕はきっと
ほかの誰かを見つけてたと思う

君がいなかったら ほかにも代わりはいるんだ
君の愛は百万に一つで
どれだけのお金を出したって買えるものじゃない
とはいえ99万9999の ほかの愛の可能性も僕にはあったわけで
統計的に そのうち一部は君と同程度に素敵な相手だったはず
もしくはまあ 君ほど良い人じゃなかったとしても
たとえば 君より賢いとか
バカだけどスポーツが得意とか
まあつまり何が言いたいかというと
僕は多分(他の誰かを見つけてる)

君がいなかったら ほかにも代わりはいるんだ
だからって決して 僕らの関係にケチつけるつもりはないんだけど
ただ 我々の思い描く運命っていう欠陥だらけの概念に
カオスが及ぼす影響を鑑みたときに
僕が「運命の相手」をたった17歳で見つけたって考えるのは
無理があると思うわけで
だって僕がたまたま パースの大学にいたときに
地球上でたった一人 僕のために存在する女の子と
偶然出会えただなんて考えるのは数学的にありえないだろ

んで この反論に従ってさらに推測するなら
愛ってのは 運命的な完成されたものとはほど遠くて
絆はそもそも段階を追って深められていくものだし
愛情ってのは時間とともに育まれるもの

そう たとえば
花とか
キノコとか
モルモットとか
ブドウとか
海綿動物とか
偏見とか
…バナナとか みたいにさ

だから愛は 日々繰り広げられる出来事で共有する経験とか
共存し共感することで生まれる調和とか なんか
そんな感じのものによって強くなるはずで

だからこそ たとえば君が明日 どっか高所から転落したり
何か悪いものに感染したりしちゃったら
僕が心から悲しむってことは
わざわざ口にしなくたって わかりきってると思うんだけど

ただ 僕が言いたいのは
君だけが特別ってわけじゃないんだ
いや違う その 君のこと特別だとは思うんだけど
それは正規分布曲線内にあるってこと

だからその 何が言いたいかというと
僕は多分(他の誰かを見つけてる)

だってたとえばさ
僕の最初のガールフレンドだったジャッキーが
1993のステフん家のパーティで 僕がウィンストンの元カノのニアにキスした時
僕をフらなかったとしたら
その出来事が起こらなかったことによって 様々な要因が変わりえて
僕が君と出会わなかった可能性だってあったわけだ
つまり理論上の仮定では 人生が今の状態とは異なって
僕は君の夫じゃなく 君は僕の妻じゃない
そういうパラレルワールドがあり得ることになる
そこでは僕はLA在住のスタントマンで
金髪で小柄なポルトガル人のプロスキーヤーと結婚してて
彼女はトレーニングしてない時には抽象画を描いたり
ヨガをしたり自家製ビールを作ったりする
あとホームビデオを撮るのが大好きで
首から下の脱毛症で悩んでるんだ

でも僕の全身全霊をこめて
ひとつだけ確信してることがある
僕の人生はこのひとつきりで
真実愛する人も一人きりで
僕にとっては君がそうなんだ

そしてベイビー それが君でなかったら
(僕は正直思うに)
多分
(他の誰かを見つけてる)
そうだ

(君でなかったら)
君がいなかったら
ほかにも全然 代わりはいる

Tim Minchin - Drowned

君の愛はまるで 黒板にたてた爪のよう
君の愛はまるで 船上からの身投げのよう
高速道路での車の故障
クリスマスの日の心臓麻痺
崖からの転落
咳をこらえる苦しみ

まさかこんなことになるなんて思わなかったんだ
もう抜け出せない
こんなことになるなんて思わなかった
深みにはまりこんでしまった
だから泳ぎ続けることにするよ 下へ下へと
だってもう 引き返そうとしたって無駄なんだ

僕は溺れてしまった
君に溺れてしまった

君の愛はまるで 水着の中に入り込んだ砂のよう
君の愛はまるで 音を消されたシンフォニーのよう
宛名の間違った手紙
ウェディングドレスにこぼした赤ワイン
ピアノを弾く手の骨折
砂を呑む苦しみ

だってこんなことになるなんて思わなかったんだ
もう抜け出せない
こんなことになるなんて思わなかった
深みにはまりこんでしまった
だから泳ぎ続けることにするよ 下へ下へと
だってもう 地上を目指したところで無駄なんだから

僕は溺れてしまった
君に溺れてしまった

君の愛はまるで 最期の潮臭い一呼吸
君の愛はまるで 僕を迷子にさせる地図
コンクリートの床に叩きつけられるワイングラス
比喩表現の使い過ぎ
よそ見しながらの直進
踏みちがえたダンスステップ

だってこんなことになるなんて思わなかったんだ
もう抜け出せない
こんなことになるなんて思わなかった
深みにはまりこんでしまった
だから泳ぎ続けることにするよ 下へ下へと
だってもう 引き返そうとしたって無駄なんだ

僕は溺れてしまった
君に溺れてしまった

Tim Minchin - Lullaby

おやすみ 可愛い赤ちゃん
ゆっくりお眠り
遥か頭上では天の川が輝いているよ
君が成長したら そういうのも全部学ぶだろう
でも今は そう目を閉じて
おやすみなさい

おやすみ 可愛い赤ちゃん
静かにお眠り
明日 そう明日にはきっと歩けるようになる
愛して 笑って トーストを焼いたり おしゃべりだってできるようになるだろう
でも今日のところは おやすみなさい

君の毛布は 100%アンゴラ毛糸の手編みだよ
おむつは汚れてないし お腹もいっぱいだろ
闘牛だって鎮静するぐらい 抗ヒスタミン薬を与えたんだから
なのにまだ ぐずってるの

これ以上いったい何が望みなの? 僕にはまったく見当もつかない
君はずっと不満を主張し続けてるけども
どれだけ恵まれてるか自覚すべきだよ
アフリカじゃあ子供たちが餓死してる
でも彼らが不平を言うのは聞いたことないぞ

なあいったい俺はどうすればいいんだ?
お前のたてる気の狂いそうな騒音を止めるのに
「かるく叩く」のと「ぶつ」の違いはどこ?
どこまでが「揺らす」で どこからが「揺さぶる」?

わからないよ 君を黙らせるため他に何をすればいいの
心から君を愛してるけど 頭じゃクソくらえって思ってる
人さらいがお前のことを さらってくれたらいいのにって
そうすりゃ 少なくとも数時間は眠りにつける

さんざんなだめて あやしたさ
オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダだって歌ってみたよ
リンゴにそっくり声マネもしてさ
もうあと できることといえば
ディンゴが忍び込んで 泣いてばっかの太っちょ頭を
切り裂いてくれるのを願うことくらい

しずかに 可愛い赤ちゃん
しゃべらないで
パパがものまねどりを買ってあげるから
それで鳥インフルエンザにでもかかれば
心の広い救急病棟の職員が
お前の世話を引き受けてくれるかもしれない

その調子だ 目を閉じて
しーっ 音をたてないで
小さなお腹の動きも もうほとんど見えないくらいだね

育児本では教えてくれないことがひとつある
我が子への愛しさというものは
赤ん坊が死体なみに微動だにしなくなるほど
増すってこと