2015年6月1日月曜日

Tim Minchin - Not Perfect

これが僕の地球で ここに僕は生きてる
三分の一は土と 三分の二は水でできてる
こいつはなかなか凄いスピードで
回転しながら宇宙をぐるぐる回ってて
なのに僕の髪を乱すことすらしない
そして凄くおかしなことがあるんだけど
この回転から生じる力ってのが
この地球になだれ込もうとする混沌を防いでもいるんだ

これは僕の地球で いいもんだ
僕は生きる大半の時間をここで過ごしている
完璧じゃないけど これは僕のもの
完璧じゃない

これが僕の国 ここで僕は生きてる
なかなか大きくて 歩くのにちょうどいい
この国を治める男は
民衆扇動を行って
僕たちを臆病でつまらなくしている
そしておかしいのは 彼って
政治においては保守的なんだけど
眉毛の形は過激派なんだよね

これは僕の国で いいもんだ
僕は生きる大半の時間をここで過ごしている
完璧じゃないけど これは僕のもの
完璧じゃない

これが僕の家 ここで僕は生きてる
この家には沢山のヒビと写真があって
その昔 祖父から相続した家を
売った人から買った人から買った人から 僕らが借りてる
そしてこの家のへんなところは
ここには悪い奴らを締め出すための鍵がついてるけど
大抵は僕ら自身を閉じ込めるために使われてるってこと

これは僕の家で いいもんだ
僕は生きる大半の時間をここで過ごしている
完璧じゃないけど これは僕のもの
完璧じゃない

これが僕の体 ここで僕は生きてる
産まれてから29年と12ヶ月経ったとこ
新品の頃からは色々と変わったし
本来の用途と違うことだってしてきた
僕はよくワインで満杯にしようとしちゃうんだ
そしてこの体のおかしいのは
僕はこいつのこといっつも嫌ってるのに
こいつは僕の悪口なんてちっとも言わないんだ

これは僕の体で いいもんだ
僕は生きる大半の時間をここで過ごしている
完璧じゃないけど これは僕のもの
完璧じゃない

これが僕の脳 ここで僕は生きてる
ここには愛と ひどい歌詞が詰まってる
両目の後ろにしまわれて
僕のいかれた思考を隠しているんだ
それらが決して人を傷つけたりしないように
そして思考のへんなところってさ
どんな真理を見つけようとも
それは新たな決まり文句の元になっちゃうんだよね

これは僕の脳で いいもんだ
僕は生きる大半の時間をここで過ごしている
完璧じゃないけど これは僕のもの
完璧じゃないけど これは僕のもの
完璧じゃない 正しい使い方もまだ わかってるかどうか自信ないし
完璧じゃないけど これは僕のもの

Tim Minchin - Inflatable You

君の僕への愛は 疑う余地がない
君の性欲は 尽きることがないし
君は一度も 僕を待たせたことがない
素敵な 膨らまし式の君

君はぜんぜん 体重で悩んだりしないし
僕の皿から 食べ物をかすめとることもしない
君のおかげで僕は 自慰をする必要がない
止められない 膨らまし式の君

君には生理がこないみたい
だから僕が遅く帰っても 怒ったりなんかしない
僕はいつだって 臨戦状態だよ
キレたりしない 膨らまし式の君

君を抱きしめてると このまま空も飛べそうな気分
専用のガスを使って いつか試してみようかな
この人生という大海で 僕は溺れる心配なんかない
だってどんな天気だろうと 僕らはずっと浮いてられる
膨らまし式の君が 一緒にいれば

君の太腿もお尻も 掴むのにちょうどいい
君はいつだって 僕の言う通りにしてくれる
もし口論になったとしたって 畳んじゃえば済む
僕の望み通り 慰安用の君

友達はみんな 僕らをお似合いだって言ってくれる
君をサッカー観戦に連れて行ったこともあるね
スティーヴとギャリーは君のこと 速ハボだって
交換可能 反駁可能な君

君はくすぐったがったり 過敏に感じることがない
君のこと撫でてると 僕の肌は変な感じになる
静電気と呼ばれる現象だ
君にキスしてると 幸せな気分

君の肌はなめらか 毛のついてるやつ買えなかったから
君には本物の女の子にある穴ぜんぶと 空気用のも一個ついてる
君の抱える問題は単純明快 心理学の勉強なんかしなくたって
君がしょげてたら すぐに元気にしてあげられるよ
自転車用の空気入れで ちょいと膨らましてあげればいい

君は僕のいびきで起きたりしないね
君のそういうとこ すごく愛おしいと思う
君には付属の箱がついてて しまっちゃえる
放置可能 倉庫に仕舞えちゃう君

どんな体位だってOK
ただ君の体 膝のとこがぜんぜん曲がってくれないけど
君のおっぱいは かためで掴むのにちょうど良い
増設可能 折り目のつかない君

君は僕の毛だらけの背中を嫌がったりしないね
あそこのサイズが小さいって文句も言わない
僕の尻毛を気持ち悪がったりもしない
…バート・バカラック ジャック・ケルアック
Oooh

避妊なんて気にしなくて大丈夫
終わったらティッシュで綺麗にすればいい
嫉妬深い僕の友達は みんなさぞ
膨らまし式の君が 自分のものだったらって願ってることだろう

僕をがっかりさせない
僕をがっかりさせない
僕をがっかりさせないで
だから僕も君を萎ませたりしないよ

Tim Minchin - If I Didn't Have You

Yeah Yeah
君がいなかったら

もし君が こうして僕を抱きしめてくれなかったら
もし君が 夜をともに過ごしてくれなかったら
もし君が 僕の隣に横たわり
優しくキスをして 僕の涙を拭い去ってくれなかったなら
僕はきっと
ほかの誰かを見つけてたと思う

君がいなかったら ほかにも代わりはいるんだ
君の愛は百万に一つで
どれだけのお金を出したって買えるものじゃない
とはいえ99万9999の ほかの愛の可能性も僕にはあったわけで
統計的に そのうち一部は君と同程度に素敵な相手だったはず
もしくはまあ 君ほど良い人じゃなかったとしても
たとえば 君より賢いとか
バカだけどスポーツが得意とか
まあつまり何が言いたいかというと
僕は多分(他の誰かを見つけてる)

君がいなかったら ほかにも代わりはいるんだ
だからって決して 僕らの関係にケチつけるつもりはないんだけど
ただ 我々の思い描く運命っていう欠陥だらけの概念に
カオスが及ぼす影響を鑑みたときに
僕が「運命の相手」をたった17歳で見つけたって考えるのは
無理があると思うわけで
だって僕がたまたま パースの大学にいたときに
地球上でたった一人 僕のために存在する女の子と
偶然出会えただなんて考えるのは数学的にありえないだろ

んで この反論に従ってさらに推測するなら
愛ってのは 運命的な完成されたものとはほど遠くて
絆はそもそも段階を追って深められていくものだし
愛情ってのは時間とともに育まれるもの

そう たとえば
花とか
キノコとか
モルモットとか
ブドウとか
海綿動物とか
偏見とか
…バナナとか みたいにさ

だから愛は 日々繰り広げられる出来事で共有する経験とか
共存し共感することで生まれる調和とか なんか
そんな感じのものによって強くなるはずで

だからこそ たとえば君が明日 どっか高所から転落したり
何か悪いものに感染したりしちゃったら
僕が心から悲しむってことは
わざわざ口にしなくたって わかりきってると思うんだけど

ただ 僕が言いたいのは
君だけが特別ってわけじゃないんだ
いや違う その 君のこと特別だとは思うんだけど
それは正規分布曲線内にあるってこと

だからその 何が言いたいかというと
僕は多分(他の誰かを見つけてる)

だってたとえばさ
僕の最初のガールフレンドだったジャッキーが
1993のステフん家のパーティで 僕がウィンストンの元カノのニアにキスした時
僕をフらなかったとしたら
その出来事が起こらなかったことによって 様々な要因が変わりえて
僕が君と出会わなかった可能性だってあったわけだ
つまり理論上の仮定では 人生が今の状態とは異なって
僕は君の夫じゃなく 君は僕の妻じゃない
そういうパラレルワールドがあり得ることになる
そこでは僕はLA在住のスタントマンで
金髪で小柄なポルトガル人のプロスキーヤーと結婚してて
彼女はトレーニングしてない時には抽象画を描いたり
ヨガをしたり自家製ビールを作ったりする
あとホームビデオを撮るのが大好きで
首から下の脱毛症で悩んでるんだ

でも僕の全身全霊をこめて
ひとつだけ確信してることがある
僕の人生はこのひとつきりで
真実愛する人も一人きりで
僕にとっては君がそうなんだ

そしてベイビー それが君でなかったら
(僕は正直思うに)
多分
(他の誰かを見つけてる)
そうだ

(君でなかったら)
君がいなかったら
ほかにも全然 代わりはいる

Tim Minchin - Drowned

君の愛はまるで 黒板にたてた爪のよう
君の愛はまるで 船上からの身投げのよう
高速道路での車の故障
クリスマスの日の心臓麻痺
崖からの転落
咳をこらえる苦しみ

まさかこんなことになるなんて思わなかったんだ
もう抜け出せない
こんなことになるなんて思わなかった
深みにはまりこんでしまった
だから泳ぎ続けることにするよ 下へ下へと
だってもう 引き返そうとしたって無駄なんだ

僕は溺れてしまった
君に溺れてしまった

君の愛はまるで 水着の中に入り込んだ砂のよう
君の愛はまるで 音を消されたシンフォニーのよう
宛名の間違った手紙
ウェディングドレスにこぼした赤ワイン
ピアノを弾く手の骨折
砂を呑む苦しみ

だってこんなことになるなんて思わなかったんだ
もう抜け出せない
こんなことになるなんて思わなかった
深みにはまりこんでしまった
だから泳ぎ続けることにするよ 下へ下へと
だってもう 地上を目指したところで無駄なんだから

僕は溺れてしまった
君に溺れてしまった

君の愛はまるで 最期の潮臭い一呼吸
君の愛はまるで 僕を迷子にさせる地図
コンクリートの床に叩きつけられるワイングラス
比喩表現の使い過ぎ
よそ見しながらの直進
踏みちがえたダンスステップ

だってこんなことになるなんて思わなかったんだ
もう抜け出せない
こんなことになるなんて思わなかった
深みにはまりこんでしまった
だから泳ぎ続けることにするよ 下へ下へと
だってもう 引き返そうとしたって無駄なんだ

僕は溺れてしまった
君に溺れてしまった

Tim Minchin - Lullaby

おやすみ 可愛い赤ちゃん
ゆっくりお眠り
遥か頭上では天の川が輝いているよ
君が成長したら そういうのも全部学ぶだろう
でも今は そう目を閉じて
おやすみなさい

おやすみ 可愛い赤ちゃん
静かにお眠り
明日 そう明日にはきっと歩けるようになる
愛して 笑って トーストを焼いたり おしゃべりだってできるようになるだろう
でも今日のところは おやすみなさい

君の毛布は 100%アンゴラ毛糸の手編みだよ
おむつは汚れてないし お腹もいっぱいだろ
闘牛だって鎮静するぐらい 抗ヒスタミン薬を与えたんだから
なのにまだ ぐずってるの

これ以上いったい何が望みなの? 僕にはまったく見当もつかない
君はずっと不満を主張し続けてるけども
どれだけ恵まれてるか自覚すべきだよ
アフリカじゃあ子供たちが餓死してる
でも彼らが不平を言うのは聞いたことないぞ

なあいったい俺はどうすればいいんだ?
お前のたてる気の狂いそうな騒音を止めるのに
「かるく叩く」のと「ぶつ」の違いはどこ?
どこまでが「揺らす」で どこからが「揺さぶる」?

わからないよ 君を黙らせるため他に何をすればいいの
心から君を愛してるけど 頭じゃクソくらえって思ってる
人さらいがお前のことを さらってくれたらいいのにって
そうすりゃ 少なくとも数時間は眠りにつける

さんざんなだめて あやしたさ
オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダだって歌ってみたよ
リンゴにそっくり声マネもしてさ
もうあと できることといえば
ディンゴが忍び込んで 泣いてばっかの太っちょ頭を
切り裂いてくれるのを願うことくらい

しずかに 可愛い赤ちゃん
しゃべらないで
パパがものまねどりを買ってあげるから
それで鳥インフルエンザにでもかかれば
心の広い救急病棟の職員が
お前の世話を引き受けてくれるかもしれない

その調子だ 目を閉じて
しーっ 音をたてないで
小さなお腹の動きも もうほとんど見えないくらいだね

育児本では教えてくれないことがひとつある
我が子への愛しさというものは
赤ん坊が死体なみに微動だにしなくなるほど
増すってこと



2015年5月1日金曜日

Weird Al Yankovic - Hardware Store

この町じゃ 何ひとつ刺激的なことなんて起きなくて
やることもないから 僕はいっつも落ち込んでた
あまりに退屈で 気が狂うかと思ってたときに
ある日 友達が教えてくれたんだ
「なあ あのガソリンスタンド横の
空き地あるだろ? あの土地誰かが買ったらしくて
あそこにネジやら工具を買える店を建てるらしいよ」
それ以来 僕は心ここにあらず
浮き足立って歯磨きも髪型も気にしてられない
だって本当に楽しみすぎてさ
去年の6月からずっと楽しみにしてた
ついに待ち望んだこの日がくるのを
もう今日という日を生きてるだけで幸せ
だってもう少しもすれば店に入れる
はやく開店してくれないかな

本当に待ち遠しくて 待ち遠しくて
はやく開店して欲しい
僕は行くよ そう行くんだ
これから 本当に 行ってやる
ついに行く 行くんだ
あのハードウェアストアに

寝袋に入って 店の前で一晩明かした
外が明るくなったとたんに
僕はガラス窓に顔を押し付けたよ
だって一番乗りで入店したかったからね
懐中電灯とホウキを買おう
各部屋用に1個ずつペンチも買って
見てよあの弓のこ もうすぐ僕の物にできるんだ
名札をつけた店員が通路を歩いてる
何種類ものホースが延々並んだ棚や
ピカピカのソケットレンチが物凄い量で
アルファベット順に陳列されてる
おまけにどうやら販促キャンペーンをやってるみたいだ
紫色の文字でサインが出てる
お買い上げ27名様ごとに
丸頭ハンマーをプレゼントだって

本当に待ち遠しくて 待ち遠しくて
はやく開店して欲しい
僕は行くよ そう行くんだ
これから 本当に 行ってやる
ついに行く 行くんだ
あのハードウェアストアに

僕は行くよ そう行くんだ
これから 本当に 行ってやる
ついに行く 行くんだ
あのハードウェアストアに

すごいや あんなに沢山…
六角棒スパナにネズミの餌やり器、便座に電気ストーブ
ゴミ圧縮機、ジューサー、カーテンレールに水道メーター
無線に銅線、安全ゴーグル、ラジアルタイヤ
BB弾にゴム製ハンマー、ファンに除湿機
額受け金具にペーパーカッター、ワッフル焼型、窓用シャッター
ペンキ落としにルーバー、マスキングテープにプラ製雨樋
キッチン用蛇口、折りたたみテーブル、噴霧器、スプーンにお玉
燻蒸式殺虫剤、高機能潤滑油
金属屋根材に防水コート材、多目的絶縁材
エアコンプレッサーに黄銅のコネクター、鑿に煙感知器
タイヤゲージにハムスター飼育カゴ、サーモスタットにバグディフレクター
トレーラーヒッチ消磁器、自動割礼器
テニスラケット、角ブラケット、デュラセル製もエナジャイザー製も
下端パネル、サーキットブレーカー、掃除機、コーヒーメーカー
計算機、発電機、お揃いのソルト&ペッパーシェーカー

本当に待ち遠しくて 待ち遠しくて
はやく開店して欲しい
僕は行くよ そう行くんだ
これから 本当に 行ってやる
ついに行く 行くんだ
あのハードウェアストアに

僕は行くよ そう行くんだ
これから 本当に 行ってやる
ついに行く 行くんだ
あのハードウェアストアに

Weird Al Yankovic - Fat

お前のケツはでかいが 俺のも凄いぜ
おかしな口を叩くなら 上に乗ってやる
俺には気を付けな みんな言ってるだろ
なにせ俺は セルライトのキングだ
ハムを ハムを ハムを 全粒粉パンにのせて いいね

ジッパーは弾け飛ぶし 留め金は壊れる
お前の手にゃ到底おえないサイズだぜ
俺が転べば 道路がヒビ割れる
中華街よりも沢山のチン(顎)が見れる

電話ボックスにゃ入れたためしがない
自分の爪先だって見えやしない
俺が映画館に行けば
7列分は必要だ

だって俺はデブ デブだからな
(デブ デブ すんごいデブ)
知ってるだろ俺はデブなんだ 太ってる
(デブ デブ すんごいデブ)
そうだろ俺はデブ デブなんだ
(デブ デブ すんごいデブ)
ずんぐりでも 恰幅が良いんでも がっしりでもない
さあ言ってみな デブは誰だ?

俺が郵便受けまで歩けば
マグニチュードが観測される
ビーチに行けば得をする
日焼けできるのは俺だけだから
もう一個 パイ・ア・ラ・モードを食べたら
俺専用の郵便番号が必要になるぜ

お前が一回おかわりしてる間に
俺は23杯目だ
靴磨きを頼むとなったら
磨き屋の誠意を信じるしかないね

なにせ俺はデブ デブだ
(デブ デブ すんごいデブ)
知ってるだろ俺はデブなんだ 太ってる
(デブ デブ すんごいデブ)
そうだろ俺はデブ デブなんだ
(デブ デブ すんごいデブ)
俺の影だけでも42ポンドはあるだろう
さあもっかい教えてやろう デブは誰だ?

俺が歩いてくるのが見えたなら
十分なスペースを空けとくんだな
俺が腹が減ったと言ったら
この顔に食い物をぶちこんでくれ

だって俺はデブ デブだからな
(デブ デブ すんごいデブ)
知ってるだろ俺はデブなんだ 太ってる
(デブ デブ すんごいデブ)
そうだろ俺はデブ デブなんだ
(デブ デブ すんごいデブ)
家でゴロゴロしてる時には
本当に家でゴロゴロ転がってる

なにせ俺はデブ デブだ
(デブ デブ すんごいデブ)
知ってるだろ俺はデブなんだ 太ってる
(デブ デブ すんごいデブ)
そうだろ俺はデブ デブなんだ
(デブ デブ すんごいデブ)
俺一人いるだけで群集に相当する
さあもっかい言ってやる

だって俺はデブ デブだからな
(デブ デブ すんごいデブ)
知ってるだろ俺はデブなんだ 太ってる
(デブ デブ すんごいデブ)
そうだろ俺はデブ デブなんだ
(デブ デブ すんごいデブ)
俺がデブだと世界中が知ってる 誇りに思うぜ
さあもっかい言ってみな デブは誰だ?

Weird Al Yankovic - Eat It

お前はいつも文句ばっかりだな
キャプテン・クランチも嫌なら レーズン・ブランも嫌いだって
日本じゃ飢えてる子供がいるのを知らないのか
だから食べなさい さあ食べるんだ

話し合いも議論もなしだ
お前が何を嫌いだろうと 聞いてやるつもりはない
その皿を空にするまで デザートはなしだ
さあ食べろ
お腹いっぱいなんて言っても無駄だぞ

さあ食べろ 食べるんだ
卵が欲しけりゃ溶きな
もっとチキンを もうちょっとパイを
茹でてようが揚げてようが 関係ない
さあ食べろ とにかく食べるんだ

お前のテーブルマナーは酷いもんだ
食べ物で遊ばないの ゲームじゃないんだから
飢えて死にたいならお前の勝手だ
だから食べなさい さあ食べるんだ

ちゃんと言うことを聞きなさい
そのツナの煮込みだって触ってもいないじゃないか
さっさと片づけなきゃ 冷めちまうぞ
だから食べなさい
お腹が減ってなかろうと 知りません

さあ食べなさい 食べるんだ
ちゃんと口を開けて 飲み込みな
もうちょっとヨーグルトを もっとスパムはどうだ
生だろうと缶詰だろうと関係ない

さあ食べなさい 食べるんだ
何度も言わせるんじゃない
バナナを食べるといい ひと房まるごとでも
お昼に何を食べてようが関係ない
とにかく食べな 食べな 食べな 食べな

とにかく食べなさい 食べるんだ
冷めたなら 温め直せばいい
豪勢な夕食でも 軽食でもいい
好きじゃないからって 突き返すのはなしだ

さあ食べなさい 食べるんだ
卵が欲しけりゃ溶きな
もっとチキンを もうちょっとパイを
茹でてようが揚げてようが 関係ない

さあ食べなさい 食べるんだ
何度も言わせるんじゃない
バナナを食べるといい ひと房まるごとでも
お昼に何を食べてようが関係ない
とにかく食べな 食べな 食べな 食べな

2015年2月4日水曜日

The Book of Mormon - Tomorrow Is A Latter Day


エルダー・プライス:
僕らはみんな末日聖徒<ラター・デイ・セイント>なんだよ 誰だって
たとえ何か改変してみたり、規則を破ったり
もしくは神の存在を完全に疑ってたってさ
それでも皆で頑張れば、ここを楽園にできるじゃないか

エルダー・カニングハム:
もしかして君 僕と一緒にここに残ってくれるの?

エルダー・プライス:
なんだってするさ…君は僕の親友だもの
心配しないで
これだけは確かなこと
明日は後の日<ラター・デイ>なんだ
僕がついてる

明日はラター・デイ…
明日はラター・デイ
明日こそがラター・デイ!

僕はラター・デイ・セイント
出来る限りの人を助けていこう
友の喜びも悲しみも分かち合いながら (喜びも悲しみも)
死んだらどうなるか (どうでもいいさ)
そんな先のことは考えなくて良いんだ
僕らにとって大事なのは 明日なんだから

空は晴れ渡り 太陽が顔を出す
ラター・デイ 明日がやってきた (ハイヤイヤ♪)
悩み 悲しみ 心配ごとは忘れて
明日のことを考えよう
明日こそがラター・デイ

ナブルンギ:
私はラター・デイ・セイント
村の人たちもみんな
何があろうと いつだって一緒に乗り越えていくわ

エルダー・マキンリー:
ぼくら踊って叫ぶのが大好き
そうして気持ちをぜんぶ表現するんだ
明日をより良い日にするために 頑張ろう

いつだって僕ら おたがい助け合っていく
明日をラター・デイにしよう
アメリカは本当はエイズの治療法を見つけてるけど
ラター・デイのためにとってあるんだ

明日はラター・デイ

僕は信じる (明日はラター・デイ)
僕は信じる (愛と喜びと色んなことを大切にする日)
僕は信じる (明日はずっとずっと凄いラター・デイ)

僕は信じる (明日が 明日こそがラター・デイ)
僕は信じる (ハッピーエンドの大盤振る舞い)
僕は信じる (明日はガチですんげぇラター・デイ)

どうしてモルモンはハッピーかって?
それは知っているからだよ
明日がラター・デイだってこと
だから悲しみに沈んでいるなら 手を合わせて祈ろう
明日がラター・デイであるように

そうすればきっと本当にラター・デイになる
明日こそがラター・デイ

明日は何を運んでくるだろう?
未来には何が待っている?
今にも見えてきそうだ…



こんにちは 僕はエルダー・マトゥンボ
あなたにこの素晴らしい本を知ってほしくて来ました

こんにちは (こんにちは)
私はシスター・キンベ
この本はあなたと同じ 貧しく辛い生活を送る人についての本なの

神聖な読み物 (こんにちは)
開拓者と蛙のお話 (ファック蛙さ)
そしてただ信じることで 救済を得る方法を教えてくれる
ハイホー (ピンポン)
こんにちは (ボバ・フェット!)
素敵な泥小屋にお住まいですね
ただその銃を下ろしてくださったら――あ、いえ もう行きます!

こんにちは (ごきげんよう)
僕はエルダー・ガリ
あなたもこの本を読めばきっと幸せになりますよ

こんにちは (こんにちは)
僕はエルダー・将軍さま
クリトリスがとても神聖なものだって知ってました?

楽園を見つけよう (イエス・キリストとともに)
もう戦争はやめて (こんにちは 素敵なドアだね!)
モルモン書を読んでるなら、それだけじゃないって知ってた?
本当だよ (心から)
嘘なんかじゃない (いいえ、奥さん)
預言者アーノルド・カニングハムの話はきいてます?

(アーノルド・カニングハム)
(こんにちは)

こんにちは ごきげんよう
僕らの教会は日々 大きくなっていくよ
入れてくださったら 入信するための方法を教えてあげる
私たちの家族に加わって
魂を解き放つの
保証するよ この本はあなたの人生を変える
この本があなたの人生を変える
この本があなたの人生を変える (この本で変わる)
この本があなたの人生を変える

アーノルドの経典

こんにちは!


私たちはラター・デイ・セイント
その日その日を大事に生きていく
苦しい時だって どうすればいいか分かってる
過去が散々だったとしても
大事なのは今日なんだから
だって今日は昨日のラター・デイなんだ

神よ 感謝します!
マ・ハ・ナイ・ブ・イーボワイ!

明日はラター・デイ!

——俺の睾丸にはまだウジがわいてるーーーーーーー!!

The Book of Mormon - Joseph Smith The American Moses



ナブルンギ:
ではこれから アメリカのモーゼ、ジョセフ・スミットのお話をお見せします

モルモン教監督:
おお、これは素晴らしいですね

村人たち:
モーーーーールモン!

ナブルンギ:
では時代をさかのぼりましょう (モルモン)
ときは1823年のアメリカ (モルモン)
小さく辺鄙な村 ニューヨークのウップステート (ウップステート)
村には病が蔓延し 飢饉が襲っていました (ビョーキ)
しかしその村には とある質素な農夫が住んでいました
のちに全てを変える事になるその人の名は…ジョセフ・スミット

ハイヤイヤイヤイヤイヤイヤ…♪

村人たち:
ジョセフ・スミット アメリカのモーゼ
ジョセフを讃えよ アメリカの預言男

ジョセフ・スミット:
おう、俺の名前はジョセフ・スミット! これからこの赤ん坊をファックするぞ!

モルモン教監督:
は!?

村人たち:
ダメダメ ジョセフ、赤ん坊をファックしちゃダメ
ジョセフ・スミット 赤ん坊はファックしないで

ナブルンギ:
すると突然 雲が分たれ神が現れたのです

神:
ジョセフ・スミット 赤ん坊はファックしちゃあかん
かわりにこのカエルをファックすれば エイズを治してやる

ハイヤイヤイヤイヤイヤイヤ…♪

ナブルンギ:
ジョセフが神から授かったカエルをファックすると
エイズはたちまちに治りました
そこへ偉大なる魔法使いモロナイが 宇宙船エンタープライズ号から降りてきました

魔法使いモロナイ:
ジョセフ・スミット おまえの村はクソだ
村人をつれて新しい村へ移るが良い
ほら、このクソ黄金皿を持ってけ! (遠くへ!)

ナブルンギ:
そのお皿には新たな地への道筋が書かれていました
その名も サル・トレイ・カ・シチ
ジョセフは村人たちにも従いついてくるように説得しました


ジョセフ・スミット:
自由! 平等!
ウップステートのモルモンは、奴隷制度をやめるぞぉぉ!

俺は金の皿を持ってる (金のお皿)
皆を導いていくぞ (西へ向かう)
一致団結するんだ (モルモン教徒)
助け合っていかなきゃ (我らはモルモン)
山をのぼって (西へ向かう)
川を超えて (西へ向かう)
皆に親切にすることで (モルモン教徒)
弾圧と戦っていくぞ (我らモルモン)

ブリガム・ヤング:
ちょっと待てモルモン達よ
俺の山を勝手に通らせるわけにゃいかねぇ!

村人たち:
山から降りてくる あれは誰
アメリカの将軍 ブリガム・ヤングだ

ブリガム・ヤング:
そーーの通り 俺はブリガム・ヤング
娘のクリトリスを切り落としたら 神の怒りをかい
罰として鼻をクリに変えられてしまった

村人たち:
ブリガム・ヤング 鼻がクリトリス
どうするジョセフ クリトリス男と戦うのか

ジョセフ・スミット:
戦うのではない 助けるのだ (おおお~)

ナブルンギ:
ジョセフ・スミットは魔法のファック蛙を手に取ると
ブリガム・ヤングのクリ顔に擦り付けました
すると ブリガム・ヤングは見事に治癒されたのです

村人たち:
ジョセフ・スミット 魔法のエイズ蛙
ブリガム・ヤング クリ顔に蛙を

ナブルンギ:
ブリガム・ヤングは心から感謝し モルモン達の旅に加わることにしました

ブリガム・ヤング:
思いやり! 親切心!
誰にも分け隔てなく、クソ無駄なくらい礼儀正しくするぞ!

俺は金の皿を持ってる (金のお皿)
皆を導いていくぞ (西へ向かう)
一致団結するんだ (我らモルモン)

ナブルンギ:
さてここからはちょっと悲しいくだりです
長い旅を続けるうちに モルモン達の真水は尽きてしまいました
そして…赤痢にかかってしまったのです

村人たち:
水から水へ 水はコップへ
コップからお腹へ ケツからクソに
クソが水へ 水はコップへ
腹を下し ケツからクソが

ジョセフ・スミット:
ううぅぅ 畜生!

ナブルンギ:
ああ何てこと ジョセフ・スミットが病気で弱っていくわ

村人たち:
クソが水へ 水がコップへ
コップは喉の乾いた人へ クソが腹へ
ケツから血が 血が水へ
水がコップへ コップは舌に
血便が腹に 血便が口に
血便が体内に ケツから水が

ジョセフ・スミット:
ううぅ、ブリガム・ヤング これからはお前が黄金の皿とともに
モルモンを約束の地へ導いてくれぇぇぇブリブリブリ~

ブリガム・ヤング:
絶望! 死! 信仰のゆらぎ…!
わあああぁぁぁぁぁぁたしは金の皿を持ってる (金のお皿)
皆を導かなくちゃ (西へ向かう)
一致団結して…

ナブルンギ:
預言者を亡くしたものの、モルモンは一致団結して協力しあい
道すがら会う人たちにはそれが誰であれ とても親切にしました
そしてついにモルモン達は辿り着いたのです
サル・トレイ・カ・シチに (サル・トレイ・カ・シチ!)
モルモン達はそこでイウォークと踊り イエス様に迎えられました

イエス:
よく来なすった~モルモンたち!
さあこれからは出来る限り沢山の赤ん坊を産んで
モルモンの大家族を作るんだ
(いやっほーぅ!)

村人たち:
女とファック 男とファック ぜんぶ神のご計画のうち
モルモンはできる限りファックするよ
サル・トレイ・カ・シチの地にきたんだ
感謝 感謝を でも今はファックするよ
感謝 感謝を でも神はファックしろって言うから
感謝 感謝を ファックに戻ろうか
感謝 神に感謝を!

ジョセフ・スミットとファック蛙
ブリガム・ヤングのクリ顔
ケツからクソが出て
イエスは言ったファックしろと

モルモン!

The Book of Mormon - I Am Africa


エルダー・マキンリー:
僕はアフリカだ
僕はアフリカなんだ
チーターの力強さで
僕の声は鳴り響く

エルダー達:
僕たちはアフリカだ
僕たちはアフリカの鼓動なんだ
サイにミーアキャット 誇り高きライオン・キング
我々はアフリカだ

ハンナヘイヤ ザバネーヤ♪ ハンナヘイヤ ザバネイ♪

僕らはセレンゲッティに吹く風
ジャングルの住人の汗
ネルソン・マンデラの涙
スーダンの難民の少年達

エルダー・カニングハム:
僕はアフリカだ
U2のボーノみたいに 僕はアフリカだ
この土地にやってきて 大地と一つとなった
(ハンナヘイヤ ザバネーヤ♪)
僕はもうただの門徒じゃない
そう いまや僕はアフリカとなった
ズール戦士の槍を手に 裸足で砂地を駆け抜ける
僕はアフリカだ

ハンナヘイヤ ザバネーヤ♪ ハンナヘイヤ ザバネイ♪
アーアーアーアーアーアーアーアー♪


ゴツワナ:
信じられないことを...
あんたは成し遂げたんだ
こんな経肛門的直腸異物の例を
俺はいまだかつて見たことがない
過去に診た患者では
ボトルやネズミをケツに突っ込んだ奴ならいたが
これは本当に信じがたい
ぶっ飛び驚かされたね!


エルダー達:
僕らはキリマンジャロの雪
僕らは霧のかなたのゴリラ
僕らはアミスタッドのガレー船
僕らはフェラ・クティの抵抗する拳


エルダー・カニングハム:
凄いんだよネオスポリン!
教会監督が僕に会いにくるんだって!
メダルを授与してくれるって言ってるんだ!

ナブルンギ:
ああ、エルダー! 信じられないわ!


エルダー達:
僕らはアフリカ
シマウマにジラフリカ


将軍:
あの村の連中がみんなこぞって
その不気味なカルト教団に入ってるっていうのか!?
あいつら、クリトリスの呪いの力で俺に反抗するつもりだな!
皆殺しにしてやる!


エルダー達:
僕らはアフリカ!
世界に一つのアフリカ!
僕らの生活は誇り高く原始的だ (みんな笑おうよ ラフリカ)

僕らはアフリカだ
もっとも深く暗いアフリカ
恵みおおき草原と森なんだ
我々はアフリカ

僕らはサバンナの夜明け
バナナをもったお猿
ブラをつけてない部族の女性

あああ アフリカ人はアフリカ人
でも僕らはアフリカだ!

The Book of Mormon - Baptize Me



ナブルンギ:
じゃあ、私を洗礼したい?

エルダー・カニングハム:
ああ、そりゃもう、そうできたら最高だよ

ナブルンギ:
ならやりましょうよ

エルダー・カニングハム:
えっ 今から?

ナブルンギ:
いけないかしら?

エルダー・カニングハム:
その、正直いうとさ、僕まだしたことがなくて

ナブルンギ:
私もよ

エルダー・カニングハム:
あははは、そりゃそうだ…

ナブルンギ:
洗礼の施し方は知ってるの?

エルダー・カニングハム:
そりゃあ、僕らが何度もミッション…コントロール、センターで教わることだからね

ナブルンギ:
ではお願い、エルダー・カニングハム
私、洗礼を受けたいの
私の生涯を教会に捧げると誓うわ

エルダー・カニングハム:
そうか、よし
じゃあちょっとだけ準備の時間をくれないかな

ナブルンギ:
ええ、私も心の準備をしとくわ


エルダー・カニングハム:
僕はこれから 初体験する――
それも女の子、とても特別な子とやるんだ
僕の心をくすぐったくさせて
視界をかすませるような
あの子に洗礼するなんて 信じられないや

ナブルンギ:
彼が私を洗礼するの その腕に抱きしめて
私を洗礼してくれる それも皆の見てる前で
私を解き放ってくれるわ
彼が私の目を見つめたら
どれだけ私が 洗礼を望んでいるかわかるでしょう

エルダー・カニングハム:
彼女を洗礼してやる (洗礼して)
神の栄光に浸からせる
そうして洗礼するんだ (覚悟はできてるわ)
僕の全てをかけて
もっと欲しがるくらいに
彼女の罪を洗い流して
彼女がまた僕に洗礼されたくなるくらいに
とても良くしてあげるんだ

ちょ、ちょっと待ってください! もう少しだけ!

ナブルンギ:
あんなに紳士的な人には会ったことがないわ
滅多にいない 特別でとても素敵な子
繭のなかで羽ばたく蛾みたいに
なんだか私の心をくすぐったくさせる
ああ早く彼に洗礼して欲しい!

エルダー・カニングハム:
これから君を洗礼するよ
準備は全てととのった

ナブルンギ:
私を洗礼してくれるのね
あなたに任せる 心の準備はできてるわ

二人:
私たちは解き放たれる
ついに その時がきた
あなたが初めての人で 良かった

エルダー・カニングハム:
よし、準備は良い?

ナブルンギ:
ええ…それで、どうやってするの?

エルダー・カニングハム:
そうだな、まずは君をこうやって抱いて

ナブルンギ:
…ええ

エルダー・カニングハム:
こうして横たえて

ナブルンギ:
…はい

エルダー・カニングハム:
そしたら…
(バシャーン!)

いま彼女を洗礼したぞ!
主からの浸礼を受けた
彼女を洗礼してやった (洗礼されたわ)
チャンプみたいにやってやった!

ナブルンギ:
私いま 救いで濡れてるわ

二人:
最後までやったところ
神に賛美を この日を絶対に忘れない
君を洗礼した (あなたに洗礼されたわ)
洗礼したぞ (洗礼してくれた)
これで君はモルモンだ (洗礼されたの)

ナブルンギ:
後でめーる、するわね

The Book of Mormon - I Believe


エルダー・プライス:
子供の頃からずっと
一番になろうとしてきた
それでどうなった?
家族も友達もみんな僕を優秀だと言ってくれた
それでどうなった?

世界にキリストの言葉を宣教することを
僕は楽しみにしていたはずだった
それなのに信心を揺らがせたなんて
一体どうしたっていうんだろう

いつだって苦しむ人を救いたいと望んできた
絶対困難にも立ち向かうことを
これは僕のステップアップのチャンスだったのに
何を怖がっていたんだろう

人の顔を撃ち抜いてくる将軍の
なにがそんなに怖いんだ?
信じるんだ 僕の神はずっと万能で
いつでも僕を護ってくれると

これからは真に敬虔にならなくちゃいけない
少しの疑いだって抱いてはいけない

僕は信じている
主がこの銀河を創造したと
信じているんだ
たった一人の息子を 僕らの罪を負い死なせるために遣わせたと
そう 信じてる
古代のユダヤ人は船を造ってアメリカ大陸まで渡ってきたって
僕はモルモン教徒だもの
モルモン教徒はただ 信じるのみ

中途半端に信じていちゃいけない
すべて信じきってしまわなきゃ
僕の過ちは 信心を貫かず
主の意図を疑ったことだった
疑心は捨てきってしまうんだ
心配することなんて何もない
世界中にエルダー・プライスの存在を知らしめて
僕の持ちうる力を皆に分け与えるんだ!

僕は信じている
神は僕ら全人類のために計画をお持ちだと
信じている
その計画には 僕が自分の星を手に入れることも組み込まれている
そう 信じてる
今の教会のトップ トマス・モンソンは神とじかに対話しているって
僕はモルモン教徒だもの
モルモン教徒はただ 信じるのみ

僕は主が命じられることを 行動に移さなきゃならない
なぜ僕がここに遣わされたのかもわかった
敬虔な心でいれば 神は必ず応えてくださる
ただ信じるんだ 恐れる事はない

軍人:
将軍、侵入者が! いきなり歩いて入ってきやがった!

エルダー・プライス:
僕は信じている!
サタンが君を支配してると!
信じている
主が僕をここに遣わせたのだと
そして信じているんだ
1978年に 主は黒人についての考えを改めたって!!
君もモルモン教徒になれるんだ
ただ 信じるだけのモルモンに

将軍:
こいつ何してやがるんだ?

エルダー・プライス:
今 僕はとても高揚してる
この時のために僕は生まれたんだ
そしてあなたと信心を共有することが
とてつもなく嬉しい
敬虔な心で願うんだ 主に訊ねれば答えは出る
しかしそのためには 疑いを捨てなければいけない
そして魂を昇華させるんだ

僕は信じてる
神は惑星コロブに住んでいると
信じている
イエスだって自分の惑星を持ってる
そして信じている
エデンの園はかつて ミズーリ州ジャクソン郡にあったと!

信じれば 主は見えてくる
ぜんぶ本当なんだと
ただ分かってくるんだ

君だってモルモンになれる!!
そして 神に誓って
モルモンはただ 信じるだけ!
ああ 僕は信じる!
信じよう!

モルモンはただ 信じる!

The Book of Mormon - Spooky Mormon Hell Dream


エルダー・プライス:
僕が5歳のときだった
真夜中キッチンに忍び込んで
メープルがけのドーナツを食べたんだ
誰が犯人だと父さんにきかれて
僕はとっさに 弟のジャックだと言った
そしてジャックは2週間 謹慎させられた
それ以来ずっと 罪悪感とともに生きてきた…
忘れられない あの夜みた恐ろしい光景も!

いやだ、やめてくれ もうあそこには戻りたくないんだぁぁぁ!


悪魔たち:
下へ下へ お前の魂は堕ちていく
地上から転がり落ちた先
業火の道がお前を導く
不気味なモルモンの地獄の夢へ!
ようこそ戻ってらっしゃいました
不気味なモルモンの地獄の夢へ!
おまえが今みているのは
不気味なモルモンの地獄の夢!

エルダー・プライス:
そしてまた僕はやってしまった (レクタス!)
ひどい罪を犯したんだ (ドミナス!)
相棒をたった一人で残して (スプーキタス!)
ああどうしてこんな事をやっちゃったんだろう (デウス!)
規則 第72条を破るなんて (クリーピウス!)
そうして再び 僕の魂は戻ってきてしまった 
不気味なモルモンの地獄の夢へ!

悪魔たち:
堕ちろ堕ちろ サタンの領域へ
お前のいるべき場所を見ろ
もうどうすることもできないさ
不気味なモルモンの地獄の夢から
逃れる術はない!

イエス・キリスト:
ドーナツの盗み食いを弟のせいにしただけでなく
今度は伝道の仲間を置き去りにしたのか?
マジ、ウンコ野郎だな!

エルダー・プライス:
イエス様 ごめんなさい!!

悪魔たち:
イエスはお前を嫌ってるよ
だっていま本人がそう言ったもの

ルシファーには会ったか?
あいつはもっと怖~いぜ

ルシファー:
聞いたか 冥王ハデスの従者たちよ
ケビンはとんずらこいて捕まったとか
今度はお前達 カトリックやユダヤ人と同じとこに来た
これまた なんてぇガクブル

エルダー・プライス:
主よ お許しください 反省してるんです
規則を破るなんて自分勝手だった
こんな所にはいたくない どうか
この不気味なモルモンの地獄の夢には!

悪魔たち:
不気味なモルモンの地獄の夢!
チンギス・ハン
ジェフリー・ダーマー
ヒトラー
ジョニー・コクラン!
精霊たちがお前を囲む
不気味だ 怖い おっかない!

ヒトラー:
私は戦争を起こし 何百万もユダヤ人を殺した!

チンギス・ハン:
我輩は中国人を虐殺したぞ!

ジェフリー・ダーマー:
俺は野郎を刺し殺して そいつの死体をヤッたぜ!

ジョニー・コクラン:
私はO.J.シンプソンを無罪にした!

エルダー・プライス:
それが悪事だって?
僕は規則第72条を破った! (ええっ!?)
相棒を置き去りにしたんだ
君たちなんかよりよっぽど罪深い!
もう嫌だ こんな不気味なモルモンの地獄の夢は!

不気味なモルモンの地獄の夢!

お願いです 主よどうかもう一度だけチャンスを下さい!
もう二度と 規則を破ったりなんてしません!

…僕、イエスにウンコ野郎って言われたんだぞ!?


悪魔たち:
ようこそ ようこそ♪
不気味なモルモンの地獄の夢へ!
もう目覚めることはない
この 不気味なモルモンの地獄の夢からは!

エルダー・プライス:
主よ、どうか どうか助けてください!
僕をここから目覚めさせて!
もう一度だけチャンスをください!
もう絶対に裏切ったりしませんから!

悪魔たち:
下へ下へ お前の魂は堕ちていく
地上から転がり落ちた先
ここで間違いない きっとそう
お前は来てしまったんだ
不気味なモルモンの地獄の夢に!

The Book of Mormon - Making Things Up Again


エルダー・カニングハム:
そして主はニーファイ人に仰った
そなた達がその…エイズとかなんか色々と大変なのは分かってる
しかし答えはキリストにこそあるのだ!

ナブルンギ:
ね 言ったでしょ
この本ならきっと、私たちを助けてくれるわ

エルダー・カニングハム:
いま僕 嘘ついちゃった
いや待てよ 嘘にはならないよね
だって想像力を働かせただけだもん
それに効果があった!

カニングハム父:
アーノルド お前はまたデタラメを言って 
(でも役に立ったよ、父さん!)
事実を勝手に誇大して 分かっているんだろう

ジョセフ・スミス:
悪意がないからって許されはしないぞ アーノルド
(ジョセフ・スミス?)
なんだろうと 嘘は嘘でしかないのだから
(だから嘘じゃないって!)

モロナイ:
またデタラメを言って アーノルド
(良心かよ)
聖なる言葉に 勝手に虚構を付け加えてるな
くれぐれも気をつけろよ アーノルド
嘘をつけば 必ずその代償がある

ミッダラ:
くだらねぇ! 俺は処女と寝るのが唯一のエイズの治療法だって聞いたんだ!
…ちょっくら赤ん坊レイプしてくる

エルダー・カニングハム:
何ですって!? ちょっと待った、ダメ! 絶っ対にそれはいけません!!

ミッダラ:
なんでだよ?

エルダー・カニングハム:
だってそんなの絶対に主は望んでないもの!

ミッダラ:
誰がそんなこと言ったんだよ!?
お前のその本の、どっか一カ所にでも、赤ん坊と寝るななんて書いてあんのか!?
ないんだろ!

エルダー・カニングハム:
ぅあ…待たれよ!と主はジョセフ・スミスに告げた
『その幼子と同衾することは許さない!』 さればジョセフは訊ねた
『な、何でだよ? あー? 何がいけないってんだよ?』
すると主は言った
『その幼子と同衾したならば、お前は…ゴゴゴゴゴ!…モルドールの火山で焼かれるであろう!』

ミッダラ:
ほんとに?

エルダー・カニングハム:
お…おうとも、そうだとも
『赤子ではその病は癒えないぞ、ジョセフ・スミスよ
汝には私からこの…カエルを授けよう!』
そしてジョセフはカエルと同衾し、するとエイズは消え去ったのだった!

村人:
おお~

またデタラメを言ってる アーノルド
後先考えずに イエスの言葉を変えているな
適当に言いたいこと言ってちゃいけないよ アーノルド
(別に良いじゃん、ホビット!)
そうして自分の墓穴を掘ってるんだぞ

エルダー・カニングハム:
まあ ちょっとばかしデタラメを言ってはいるけど
でもこれで沢山の人が助けられるんだ
そんな悪い事はしてない
だって ちょっと作り話したからって、罪にはならないでしょ!?
(なるよ!)


ナブルンギ:
エルダー・カニングハム! どうか彼を止めて!

エルダー・カニングハム:
何? どうしたんですか?

ナブルンギ:
ゴツワナが、娘さんのクリトリスを切り落とすっていうの!

エルダー・カニングハム:
ええっ!?

ゴツワナ:
君の話はたしかに興味深い
だが、将軍が望む限りは、女性はみな割礼されるべきなんだ

エルダー・カニングハム:
いやいや、レディにそんなことするなんて、間違いなくキリストの意に反してますよ!!

ゴツワナ:
なんでそんな事が言える? キリストはクリトリスについてなんて何ひとつ言ってないだろ

エルダー・カニングハム:
いーやぁ、いったね!
古代ニューヨークでは3人の男達がモルモン女性のく…りぃとーりすを切り落とそうとしていた!
しかしその寸前、イエスはボバ・フェットに命じて、彼らをカエルに変えてしまった!

ゴツワナ:
カエルだって?

アスメレト:
そのカエルって、ジョセフ・スミットにファックされたようなやつ?

エルダー・カニングハム:
そう!そうなんだ!そのカエルだよ
なぜならクリトリスは何よりも神聖なものだと主は仰ったのだから


またデタラメを言って アーノルド
(私たちは真実を学んでる)
聖なる言葉に 勝手に虚構を付け加えてるな
(神に関する真実を)
くれぐれも気をつけろよ アーノルド
嘘をつけば 必ずその代償がある
(楽園に行けるんだ)

エルダー・カニングハム:
誰が想像しただろう 僕にこんな才能があるだなんて
誰が信じただろう 僕がこんなに男気をあげるなんて
僕の話を皆きいてる 作り話が輝きを放ってる
この調子で皆を救うことができるぞ!

またデタラメを言ってる アーノルド
(エルダー・カニングハム!)
またデタラメを言ってる アーノルド
(聖なる預言者)
またデタラメを言ってる アーノルド
(我々の救世主!)
またデタラメを言ってる…

ヨーダ:
おやおや、また作り話をしてるとな?

アーノルド…

2015年2月3日火曜日

The Book of Mormon - Man Up


エルダー・カニングハム:
死を宣告されたとき キリストはどうした?
逃げようとしたか? その場で泣き崩れた?
いや、イエスは理解したんだ
己のやるべきことを知り 死と向かい合った
イエスはすべきことを分かっていた

男気を見せるんだ
イエスは根性を出してやりきらなきゃいけなかった
だから十字架に登って 見せ付けてやった
男気を見せたんだ
キリストは根性を出した
そうして男気ってのがどんなものか 僕たちに教えてくれたのさ

そしていま全ては僕にかかってる 根性みせるぜ
イエスがやったように 今度は僕の番がきた
統治者になってやる 十字架に乗るんだ
イエスのように 立派なタマを生やしてやる
立ち上がるんだ 押し黙ってちゃいけない
時がきた 根性を見せる時が

人生には男気を見せなきゃならない時がある
見せてやるよ 他の誰にも負けないやつを
ど根性色に染まってやる
腹を括らなきゃ 今がその時

釘を打たれたとき イエスはどうした?
女の子みたく悲鳴を上げたか?
それとも男らしく受け入れたか?
そうだ 我々の罪を引き受けて 誰かが犠牲にならなきゃならないとき
イエスは言った「俺がやるぜ!」 そして見事にやりとげた

そう男気を見せた かっこよく決めたんだ
我々のために盾になった
ど根性を見せてやった 立派な漢にしかできないことだ
そして今度は僕の番なんだ!

ヒーローになって怪物を倒すときだ
暗黒と戦え 「お前は父さんなんかじゃない!」
この時を欲してた 全力でやる時を
立ち上がり主役をかっさらってやる
時がきた 僕の番 僕の時が その時が

ナブルンギ:
サル・トレイ・カ・シチ
希望と喜びに溢れた場所 (男気だすぜ)
そこに行くためには
ただあの白人の子について行けば良い

エルダー・プライス:
主よ どうして悪い出来事をおこすのですか? 
(サル・トレイ・カ・シチ めーる読んだ?)
もっとハッキリ言うなら
どうして僕の身に悪い出来事をおこすんですか?
(サル・トレイ・カ・シチ めーる読んだよ)
まさか僕を軽んじてるわけじゃないだろうけど (男気)
だってあなたは明らかに間違ってた (スイッチ オフ)
僕は自分のいるべき場所へ向かいます
オーランドへ!

村人:
あの太っちょの白人の言うことを聞いてみよう
(その時だその時だその時だのその時どき)
ハサ・ディガ・イーボワイ
(その時だその時その時だその時ときどき)

エルダー・カニングハム:
生まれて初めて 僕は主導権を握る

エルダー・プライス:
太陽の燦燦と輝く場所へ 僕は行く

エルダー・カニングハム:
立ち上がらなきゃ 男気あげなきゃ 漢になるんだ

ナブルンギ:
サル・トレイ・カ・シチ
サル・トレイ・カ・シチ

エルダー・プライス:
オーランド オーランド
待っていてくれ オーランド

エルダー・カニングハム:
時がきた その時が

医者:
――俺の睾丸にウジが湧いてるぅぅぅ

The Book of Mormon - Sal Tlay Ka Siti


いつか母が話してくれた
滝が流れ ユニコーンが空を駆ける場所のことを
そこでは痛みも苦しみもなくて
死のかわりに笑みが溢れていると
ずっと ただの空想の話だと思っていたわ
私が辛い時に 気を紛らわそうとしたのだろうと
でも今ならわかる そこは実在するんだって
そしてその名も知っている

サル・トレイ・カ・シチ
ただのママの作り話じゃない
ウーターにある村で
そこの家々の屋根は黄金葺きだって
ただ信じることさえ出来れば
確かに行くことができる
楽園行きの次のバスに乗って
サル・トレイ・カ・シチ

ありありと想像できるわ
その完璧で幸せな場所が
ヤギ肉が余るほどあって
ビタミン注射だって ケースで置いてある
そこでは将軍も優しくて
道を渡る人を助けてくれるの
そこらじゅうに赤十字があって
食べたいだけの小麦粉をくれる

サル・トレイ・カ・シチ
そこは地上の楽園
ハエに目を齧られることもなく
人の命に価値がある
おとぎ話なんかじゃない
まぎれもなく現実にある場所
悪の存在しない土地
サル・トレイ・カ・シチ

住人はきっと皆 心が広くて
あなたが誰であろうと気にしない
だから願うわ 私がそこに辿りついた時
皆に溶け込めるように
私 馴染んでいけるかしら?

サル・トレイ・カ・シチ
希望と喜びの地
そこに行くためには
ただあの白人の男の子に従えば良い

ママ あなたは正しかった
嘘なんかじゃなかったのね
その場所は本当にある 私はいま飛び立つわ

もう向かうところ
じきに人生は こんなにクソじゃなくなる
救いが姿を現したわ
その名は サル・トレイ・カ・シチ

The Book of Mormon - All American Prophit


エルダー・プライス:
聖書に新約と旧約があるのは皆さんご存知の通り
その2冊 もしくはユダヤ教なら1冊だけと教わったのでしょう
でも実はそこに3冊目があるとしたら?
見つけた預言者は ドニー・オズモンド並みに才能ある イカした新参者

アメリカ生まれの預言者を知ってるかい?
金髪碧眼の 神の代弁者
彼はほかの聖人達みたいに中東出身じゃない
神様お気に入りの預言者は
生粋のアメリカ人だったのさ!

では聖書の時代まで遡るとしよう 時は1823年
アメリカ男のジョーはNYのアップステート 神聖なるロチェスターの農場に暮らしていた

エルダー・カニングハム:
それってまさかモルモンの預言者 ジョセフ・スミスのこと?

エルダー・プライス:
その通り そして彼は神と話した (神様と?)
神は告げたんだ
ジョー、民は聖書が二部だけでない事を知らねばならない
本当は第三部が存在するのだ
ゆえにそなたに命ずる お前の家の裏
丘の木の根元にその第三部が埋めてあるから掘り出すのだ

エルダー・カニングハム:
なるほど 神様が裏庭を掘り返せって言ったなら ぜんぶ納得だね!

エルダー・プライス:
ジョセフ・スミスは丘にあがり言われた所を掘り返した
そして地下深くに輝く黄金板をみつけた

ジョセフ・スミス:
この黄金の板はいったい何なのだろう
誰が 何のために埋めたのだ?

エルダー・プライス:
すると天使が現れた その名はモロナイ

モロナイ:
我が名はモロナイ ――生粋のアメリカ生まれの天使!
我らの民は昔々 この地に住んでいた
我々の種族の歴史を学び その板の言葉を読み解くのだ
我らはキリストと出会ったユダヤ人 しかし生粋のアメリカ人だった
…だが他の者に黄金板を見せてはならない
それはお前が見るためだけに与えられたのだ
もし人々が見たがったとしても… ダメ!
普通の紙面に写し取るだけにしなさい
もしそれで黄金板の存在の真偽が疑われても
それが何というか…神の意図する感じのことなのだ

エルダー・プライス:
ジョセフは黄金板を持ち帰り 中身を写し取った
そして本に仕上げると 町に走り叫んだ

ジョセフ・スミス:
おい 神が僕に話しかけてこの聖なる古文書をくだすったぞ
主は命じられた これを出版して すべての家に配れと!

エルダー・カニングハム:
すごいや つまり聖書は実は三部作で
モルモン書は「ジェダイの帰還」ってこと?
興味わいてきたね

エルダー・プライス:
でも多くの人は彼を信じなかった
樹の根元に埋められた黄金板の話もでっちあげだと疑った (嘘つき!)
だからジョーは言った

ジョセフ・スミス:
嘘なんかじゃないさ 僕はいつも神と話している
主は西へ向かえと告げられた
だから僕は丘の木のとこにある第三部を持って行くつもり
ともに行くなら歓迎するよ
約束の地へ (約束の地?)
西海岸の楽園さ 見渡すかぎり果樹と平原が続く場所

民衆:
アメリカ生まれの預言者を知ってるかい
イエス・キリストの新しい本を見つけたって
我々も楽園を目指してついていく 自らをモルモンと呼ぼう
そう 我々の新しい宗教は 生粋のアメリカン

エルダー・カニングハム:
すごいや、で、一体お値段はどれくらい?

エルダー・プライス:
モルモン達は安息の地を探し続けた
しかし 見つけたと思っても
いつも町から追い出されてしまった
そして 人々が黄金板を見たいと望んでも
ジョセフは絶対に見せなかった…

医者:
――俺の睾丸にはウジが湧いている!!

エルダー・プライス:
え…ああ そうですか
まぁともかく ここからがちょっと悲しいくだりだ
約束の地へ向かう道すがら モルモン達は民衆を怒らせた
ジョセフは暴徒に撃たれ 自分の死を悟る

ジョセフ・スミス:
これからは君が人々を導いてくれ 我が友ブリガム・ヤング
君は賢く純真で 生粋のアメリカ人だ
…神よ なぜいま私を死なせるのですか
人々に黄金板を見せられないまま
彼等は私の言葉の真偽も知る術がない
信じる理由なんてただ そういうもんだからとしか…
ああ、そうか
これってある意味 あなたの意図してたかんじの事ですよね

エルダー・プライス:
預言者ジョセフ・スミスは 信じるもののために命を落とした
しかし彼の門徒達はそのまま西を目指し続け
ブリガム・ヤングは皆を楽園へと導いたんだ
ユタ州にある輝ける地 その名も ソルトレイクシティ
そこでモルモン達は栄え 大きな家族となった
世代から世代を経て ついに僕が生まれた
そしていまこの僕の役目こそ 昔の開拓民がたどり着いた場所へ
皆さんを導きしめすことなのです!

民衆:
アメリカ生まれの預言者を知ってるかい (ケビン・プライス!)
次期 神の声となるだろう男 (僕の親友!)
彼は凄いことを成し遂げて 第二のジョセフ・スミスになるだろう
なぜなら 預言者ケビン・プライスは 生粋のアメリカ人だから

エルダー・カニングハム:
なんと今すぐご注文の方には おまけでステーキナイフもおつけします!

オール・アメリカン!

The Book of Mormon - I Am Here for You


エルダー・カニングハム:
君のためなら何だってするよ 親友だもの

エルダー・プライス:
うん、分かったよ とりあえず寝るとしよう

エルダー・カニングハム:
そうだね、今日は疲れちゃったぁ

ゆっくりおやすみ おちびさん
心配事なんてわすれて
にっこり笑って おねんねしよう
明日は後の日<ラター・デイ>なんだから

エルダー・プライス:
…なにしてんの

エルダー・カニングハム:
リラックスさせてあげようと思って

エルダー・プライス:
僕なら大丈夫だって! でもこういうののことを言ってるんだよ
僕たち、もっと課せられた仕事に集中しなきゃ
どれだけ大変なことか君、分かってる?
ここの宣教師はまだ、一人も現地の人を入信できてないんだよ

エルダー・カニングハム:
でもさ、もし既にアフリカ人を何人も洗礼してたら
君がやった時に凄さが伝わらなくなっちゃうでしょ?

エルダー・プライス:
そりゃ、まあ…確かに それもそうだね

エルダー・カニングハム:
忘れないで、僕に言ってくれたろ 君はすんごいんだから!
一緒に、大勢のアフリカ人を教会に入信させられるよ!
そしたら僕の父さんだって、僕のことを、厄介者じゃなく…誇りに思ってくれるかも

エルダー・プライス:
ねえエルダー、君の父上は今この時も、十分に君を誇りに思ってくれるはずだよ

エルダー・カニングハム:
ほんと?

エルダー・プライス:
ああ

エルダー・カニングハム:
夜空には星が輝き
主が新たな日を授けてくれる
明日は後の日<ラター・デイ>なんだ
僕がついてるよ

エルダー・プライス:
僕も君のためにいるよ

僕らがついてる

エルダー・カニングハム:
おやすみ、親友

エルダー・プライス:
ああ、おやすみ 相棒

The Book of Mormon - Turn It Off


エルダー・マッキンリー:
僕には 分かります
きみはきっと 今よりずっと気分良くなれるって
問題を抱えているそうだけど 大丈夫
そんな心配 消し去るのは簡単なこと!
頭に浮かぶ考えのせいで困惑してしまったら
そんな感情 感じなければ良いのさ
心のなかに閉じ込めて…

スイッチ・オフ
明かりを消すみたいにポチっとね
モルモンの小粋なトリック
僕らいつもやってるよ
よくない感情が胸を過ぎってしまったら
そのやっかいな気持ちを 読書灯みたいにさ
スイッチ・オフ
明かりを消すみたいにバチっと!
なにも難しいことなんてないさ
スイッチ・オフ! (スイッチ・オフ!)

エルダー・チャーチ:
僕が幼かった頃 父さんは
ユタ・ジャズが試合で負けるたび 母さんに暴力をふるってた
父が酒を飲み始めると僕は考える どうすれば母を守れるだろう
怯えた母を見て 僕の心は死にかけていた
父は僕にいう いいか、ちょっとでも泣いてみろ…

スイッチ・オフ!
明かりみたいにパチっとさ
モルモンの小粋なトリック
スイッチ・オフ!

エルダー・トマス:
ダンサーだった姉が 癌にかかった
お医者はあと2ヶ月は生きるだろうと言った
僕はまだ時間があると思って
アップルストアで新型iPhoneのため 並ぶことにした
父と母に見守られ 姉は息絶えた
最期の言葉は 「弟はどこ?」

(スイッチ・オフ!) そうさ!
(悲しい気持ちにバイバイ!)
僕も癌になるかもしれないって不安とかね (アハハハ!…ハァ)

エルダー・マッキンリー:
小5のときに スティーブ・ブレイドっていう友達がいた
僕らはとっても仲良しだった
一緒に過ごすにつれ 僕は気付いてしまった
なんだかおかしな気持ちをスティーブに抱いてたこと
想像したんだ 彼と孤島に二人っきり
裸になって海で泳いで すると彼が…

うおぉっとスイッチ・オフ!
明かりを消すみたいに よし消えた! (よかったね!)
ヘテロな自分の勝利だ うんもう大丈夫
男性は女性と それが主の計画
だから男同士の方が良いなんて思っちゃったら
スイッチ・オフ

エルダー・プライス:
あの、エルダー・マッキンリー
別に考えるくらいは良いんじゃないですか? 行動に移しさえしなければ

エルダー・マッキンリー:
いいや

だってそれじゃあ ただ隠しているだけでしょう
調節ツマミで薄暗くしたライトみたいに (薄暗く)
誰にもバレなきゃいいと思って (あーらら)
でもそれは嘘!
同性愛はいけないけど 嘘はもっと悪い
だから治癒可能な呪いをかけられたんだと自覚して
スイッチを切るんだ!

スイッチ・オフ…

エルダー・マッキンリー:
さぁ、気分はどうだい?

エルダー・プライス:
別に、同じです

エルダー・マッキンリー:
なんだい…それじゃもう君自身の問題だよ
十分に思い込めてないんだ
想像するんだ 君の脳みそは沢山の小箱からできていて
ゲイの箱をみつけたら
ぶ ち 壊 せ ! ! わかった?

エルダー・プライス:
いえ、だから違うんです
僕はゲイじゃなくって——

エルダー・カニングハム:
やったー! うまくいったんだね!!

スイッチ・オフ
明かりを消すみたいにポチっとね (ポチッ ポチッと)
モルモンの小粋なトリック (トリック トリック)
僕らいつもやってるよ
いけない感情が胸を過ぎってしまったら
そのやっかいな気持ちを 読書灯みたいにさ
スイッチ・オフ (明かりみたいに消してしまえ)
(これでもう彼はゲイでは――)
切って 切って 切って 切って
スイッチ・オフ!

The Book of Mormon - Hasa Diga Eebowai


マファラ:
ここいらの地域では 決まった言い回しがあってね
何か悪い事があるたび 俺たちは両手を天にかかげてこう言うのさ
ハサ・ディガ・イーボワイ

エルダー・カニングハム:
はさ・でぃが・いーぼわい?

マファラ:
この苦しいご時勢を生き抜くためのコツだよ
戦争、貧困、飢饉 世の中にゃ不幸が溢れてる
でもこの言葉を口にするだけで大丈夫って気になれるんだ

食べ物はぜんぜん足りてない ハサ・ディガ・イーボワイ
道端で飢えてる人がいる ハサ・ディガ・イーボワイ

ハサ・ディガ・イーボワイ♪ ハサ・ディガ・イーボワイ♪

エルダー・プライス:
へぇ、なんだか素敵だね

エルダー・カニングハム:
それって「悩まずに生きることさ」って意味?

マファラ:
まぁ、そんな感じかな

ここんとこ 雨が降ってない ハサ・ディガ・イーボワイ
我々の8割がエイズもち ハサ・ディガ・イーボワイ
若い女は割礼されて 陰核を切り落とされる (エーオ!)
だから天に向かって言うのよ ハサ・ディガ・イーボワイ

ハサ・ディガ・イーボワイ♪ ハサ・ディガ・イーボワイ♪

マファラ:
あんたらもやってみな!ぴんと立って、顔を天に向けて
その身に起こった悪い出来事を言ってみるんだ

エルダー・カニングハム:
誰かに荷物を盗まれちゃった ハサ・ディガ・イーボワイ

エルダー・プライス:
飛行機はすし詰め バスは遅れた ハサ・ディガ・イーボワイ

マファラ:
世界が君を落ち込ませて 誰のせいにもできないとき
天に中指を突き立てて あの腐れ野郎を罵倒してやれ

エルダー・プライス:
ちょっと待って、何だって?

エルダー・カニングハム:
ハサ・ディガ・イーボワイ♪ 僕うまく言えてる?

エルダー・プライス:
あの、すいません、これって具体的にどういう意味なんですか?

マファラ:
そうだな 「イーボワイ」ってのは神様のこと
「ハサ・ディガ」はファック・ユーって意味だ
つまり英語だと 「ファック・ユー 神よ」ってことになるね

ハサ・ディガ・イーボワイ

エルダー・プライス:
はぁ!?

神にケツをファックされたら ハサ・ディガ・イーボワイ
神のマXXをファックしかえせ ハサ・ディガ・イーボワイ

エルダー・カニングハム:
ハサ・ディガ・イーボワイ なんてイカした言葉
ハサ・ディガ・イーボワイ
ハサ・ディガ・イーボワイ! ハサ・ディガ・イーボワイ!

エルダー・プライス:
おいダメだ やめろって!

エルダー・カニングハム:
どうしたんだよ ハサ・ディガ…

エルダー・プライス:
それすっごい悪い言葉なんだって!
主に対してエフ・ユーって言ってるんだぞ

エルダー・カニングハム:
か、神様にエフ・ユーだって!?
そんな 僕もう13回ぐらい言っちゃったよ!!


ハサ・ディガ・イーボワイ♪ ハサ・ディガ・イーボワイ♪
ファックユー 神よ!


エルダー・プライス:
お言葉ですがその、そんなことを口にしてはいけないと思います
それに世の中、そう思ってるほど悪くないものですよ

マファラ:
そうかね? じゃあまあ、例えばそこにいる糞野郎マトゥンボだが
つい先週、赤ん坊をレイプしようとして捕まった

エルダー・プライス:
何ですって!? なんでそんなことを?

マファラ:
そいつの部族じゃ、処女との性交でエイズが治ると信じてる連中がいるのさ
処女なんてそんなに残ってないからね、なかには赤ん坊を標的にするやつらだっている

エルダー・プライス:
そんなの酷い、最低ですよ!

マファラ:
だろ?

ハサ・ディガ・イーボワイ!

肉屋の旦那 エイズもち
女教師も エイズもち
そこの医者だって エイズもち
そこの俺の娘は エイ――ハツで気立も良い 俺の生きがいさ
だから あんたらのうち一人でも手を出そうものなら
俺のエイズをくれてやる!

エルダー・カニングハム:
いやあああああ!

我々の言うことがお嫌いなら
数日ここに住んでみな
家族 友人が死んでいくさまを見てみろ
ハサ・ディガ・イーボワイ! ファックユー!
ハサ・ディガ・イーボワイ

神をファックしてやれ そのケツも口もマXXも
神をファックしてやれ そのケツも口もマXXも
神をファックしてやれ そのケツも口もマXXも
その目ん玉にもファック
神をファックしてやれ そのケツも口もマXXも
(ハサ・ディガ・イーボワイ)
神をファックしてやれ そのケツも口もマXXも
(ハサ・ディガ・イーボワイ)
神をファックしてやれ そのケツも口もマXXも
もういっぽうの目ん玉もファック

ハサ・ディガ ファックユー 神よ!
てめぇのマXXに!

The Book of Mormon - You and Me (But Mostly Me)


ずっと願ってたことがある いつか僕が天国に行く時
主が僕の手を握り言うんだ 
「よくやってくれた、ケビン!」

そして今 僕らは旅立つ (僕の親友)
世界の人々を解き放つため
きっとできるさ 僕ら二人なら
まあほとんど僕だけどね!

君と僕、ただしほとんど僕、は世界を永遠に変える
だって僕は大抵なんだって出来るから
(そんで僕は君の隣で見てられる!)

どんなヒーローにも相棒がいる
どんな船長にも部下が
(アイアイ!)
どんなディナーにもサイドディッシュが
(ひとまわり小さなお皿にのって!)

そして今 目と目をあわせて
素敵だね 僕らお互い分かり合えてる
主は君と僕を選んだ
ただ、ほとんど僕なんだけど

信じられないほどのことを
僕は成し遂げてみせるさ
全人類を変えたモルモンになってやる
(僕の親友…)

ずっと予期していたこと
そして19歳になった今
神様だってぶっ飛び驚くほどの
凄いことを僕はやってやる!

だから僕ら二人でいる限り
(そして僕が君の邪魔をしない限り)
そう邪魔しないで!
(世界を変えられる)
永遠に!
(そして明日をラター・デイにする)
ほとんど僕だけど!

さぁ、うだうだ考えるのはやめて行動しよう
もう気合十分 準備万端
だって君の人生は変わろうとしていて
僕の人生も変わろうとしていて
君と僕 二人の人生が変わるんだ
まぁほとんど僕なんだけどね

そうだ 二人一緒なら限界なんてない

君と…僕
でもほとんど僕!

The Book of Mormon - Two by Two


エルダー・スミス:
エルダー・プライス 君はどこに派遣されると思う?

エルダー・プライス:
そうだな、希望したところで叶うと限らないのはもちろんだけど、
世界で一番好きな場所に行けるように祈ってはいるよ

エルダー・グラント:
君が祈りを捧げたなら、きっと主が叶えてくださるよ!
君ってばこの教会史上いちばん優秀で頭がよくて、祝福された兄弟だもの

エルダー・プライス:
そんな、よしてよ

モルモンの若者にとって一番大事な時期
それが伝道活動<ミッション>だ
世界に出て世界を癒す手助けをするのが僕の使命
もうじき僕は別天地で 全人類を救うんだ
僕のミッションは絶対に 素晴らしいものになる


『エルダー達よ、そこに並び、名前を呼ばれたら前に出なさい  エルダー・ヤング』

エルダー・ヤング:
はいっ!

『君のパートナーは エルダー・グラントです』

エルダー・グラント:
それ、僕だよ! よろしく、兄弟!

『そして君たちの伝道の地は…ノルウェーだ!』

エルダー・ヤング:
すごいや! ノルウェーだって!

エルダー・グラント:
精霊ノームとトロールの地だ!

おお、わぁ! ヘイ、やぁ! ひゅー、わぁ! 叫ぶんだ わお!

二人ずついざ ドアからドアへ僕らは行進していくよ
だって神はモルモンを愛していて まだ愛し足りない
2年間の伝道活動が 僕らの供物
僕らは教会の軍隊だ 
末日聖徒イエス=キリストの

二人ずつ 今日僕らは知る
誰と旅に出て いつどこへ行くのか
僕らは理由あって戦う身
でもすごーく良い人たちだよ
僕らは教会の軍隊だ
末日聖徒イエス=キリストの


『エルダー・ホワイト、エルダー・スミス』

エルダー・スミス:
僕、君と組める気がしてたんだ!

『君たちの行き先は フランスです』

エルダー・ホワイト:
フランス! お菓子とタートルネックの国だ!

二人ずつ どうやら君と僕ってことだね
僕らは旅立ち 海を地を超えてく
フランスはサタンに支配されてる
僕らがやっつけてやらなくちゃ
僕らは末日聖徒イエス=キリスト教会の軍隊


『エルダー・クロス、エルダー・グリーン あなたたちの行き先は日本です』

エルダー・グリーン:
日本だって!

エルダー・クロス:
ソイソースの国!

エルダー・グリーン:
それにモスラもだぜ!!

『エルダー・ハリスとエルダー・ブラウン…』


エルダー・プライス:
主よ 僕の伝道の地はどこですか?
中国でしょうか それともオールド・メキシコですか?
海岸沿いのサン・フランでも良い
「グッダイ」って挨拶するオーストラリアでも
でもどうか行けるのならば僕の大好きな場所…

オーランドへ (オーランドへ)
大好きだよ オーランド
シーワールドにディズニー
パターゴルフだってできる

『エルダー・プライス』

エルダー・プライス:
はい!

『君のパートナーは エルダー・カニングハムです』

エルダー・カニングハム:
僕だよ! それ僕! よろしく!

エルダー・プライス:
ああ、どうもよろしく

『そして君たちの伝道の地は…ウガンダだ!』

エルダー・プライス:
…ウガンダ?

エルダー・カニングハム:
ウガンダ! すげぇ! それどこ?

『アフリカです』

エルダー・カニングハム:
あれまぁ、ライオンキングとおなしだね!

二人ずつ いざ旅立つ時だ
道は示された ショーの始まりだね
シャツは綺麗にアイロンがけされて
髪型もばっちり整ってる
僕らは教会の軍隊
僕らは教会の軍隊
僕らはイエス・キリスト教会の軍隊

二人ずつ 僕らは勝利のために行進する
歴史上もっとも優れた本を武器に
地球上そこらじゅうの皆を改宗させてやる

それが美学
それが源
それが目的
それが任務なんだ
僕ら末日聖徒イエス=キリスト教会の軍隊の兵士にとっての!

The Book of Mormon - Hello


こんにちは 僕はエルダー・プライスです
今日はあなたにこの素晴らしい本を知ってほしくて伺いました

こんにちは 僕はエルダー・グラント
これは遠い昔のアメリカについての本なんです

この本にはすごい事が沢山書かれていて
信じられないほど あなたの人生を変えてくれますよ

こんにちは 僕はエルダー・グリーン
あなたにこのイエス・キリストに関する本を知ってほしくて

こんにちは 僕はエルダー・ヤング
イエス様がこのアメリカ合衆国に住んでたって知ってました?

いちから全部この素敵な本で学べます 
無料でどうぞ お金はいりません

こんにちは
ごきげんよう 僕はエルダー・スミス
こちらの本 置いていってもよろしいですか? ぜひご一読してみてください

こんにちは こんにちは こんにちは
じゃあここに置いておきますね
とても役立つ知識が得られますよ

こんにちは 僕は
イエス・キリスト!
素敵な家にお住まいですね
ごきげんよう
素晴らしい本なんです
ボンジュール!
オーラ! ニーハオ! ミ・アモ・エルダー・ホワイト!
こちらお子さんですか?
この本で 永遠の命の秘訣が得られます
興味あります?

永遠の命
イエス・キリスト!
とっても楽しい
こんにちは ピンポーン!
入れてくださったら、その方法をお聞かせします

いりませんか?
本当に? そっか、じゃあ大丈夫
どうぞ地獄を楽しんで (こらこら!)
きっと信じられないでしょう
どれだけあなたの人生が変わるか…

エルダー・カニングハム:
こんちは! 宗派変えませんか? イエスが書いた無料の本あげますよ!

『ダメダメ、エルダー・カニングハム! そうではないでしょう またデタラメを言って
きちんと定められた内容を言うのです…エルダー達、お手本を見せてあげなさい』

こんにちは (こんちわ!)僕は
エルダー・カニングハム!
あなたにこの素晴らしい本を知ってほしくて伺いました
こんにちは! ハロー! ピンポーン!
どうぞ受け取って、無料ですから 僕からあなたへ

きっと信じられないでしょう
どれだけあなたの人生が変わるか
そうでなきゃ行くのはじご…
ごーーきげんよう!!

あなたもいつかは死んでしまう
でもこの本を読めば、ほかの道があると分かります
永遠の生を ご家族や友人と
保証しますよ この本はあなたの人生を変える…

このモルモン書こそが
こんにちは!

2015年1月30日金曜日

Matilda the Musical - Revolting Children


もう二度と あいつが僕らを虐げることはない
もう二度と 自由を奪われることはない
そしてこの先 忘れることはないだろう
僕らが 戦ったこの日を

少しだけ悪い子になる権利のために
もう二度と チョーキーの扉が閉められることはない
もう二度と いじめられることはないし
もう二度と 疑うもんか ママが私を奇跡と呼ぶのを
もう二度と 鉄格子の中で生きることはない
もう二度と
だって今はもう知っているから

僕らは 不愉快な子供なんだ
このひどい時代に生きて
反抗的に韻を踏みながら
反乱の歌をうたう
僕らは あらがい続けるだろう
この反乱が終わりを迎えるまで
そしてトランチブルを追い出し
僕らは反抗する!

僕らは叫ぶ群衆となる!
ホッケー棒を取り出し 剣のようにふるえ!
そうさ もう二度と無視などされるもんか!
チョークの置き場所を突き止めて
黒板に落書きするんだ
無礼なわけじゃない 反抗してるだけ!

僕らは好きなように”つずり”書きする!
みんなで間違えば 間違いすら正解になる!
“いく”ない言葉だって使う
だってみんなちょっとは悪い子なんだから!
超えちゃならないラインを守るなら
それと同時に抗ってみれば
トランチブルにできることはない
ハンマーを持ってスタコラ逃げればいいさ
まさか僕らがキレるなんて思わなかったんだろ
でももう後戻りはできない

ぼくらは
あ・ら・が・い・つ・づ・け・る
(ひどい時代に!)
ぼくらは う・た・い
(うたを!)
ふ・み・な・が・ら
(韻を!)

ぼくらは
あ・ら・が・い・つ・づ・け・る
もう2L84U<誰にも止められない>
僕らは反抗する!

僕らは 不愉快な子供なんだ
(もう二度と あいつに虐げられることはない…)
このひどい時代に生きて
反抗的に韻を踏みながら
反乱の歌をうたう
僕らは あらがい続けるだろう
この反乱が終わりを迎えるまで
もう2L84U<誰にも止められない>
僕らは反抗する!

Matilda the Musical - My House


この屋根は 雨をしのいでくれるし
この扉は 冷たい外気を防いでくれる
この床に 私は自分の二本の足で立っていられる
この椅子に座って 私は授業の教材を作れるし
この枕で 私は夢を見られるわ
それにこのテーブルはね
見ての通り お茶を入れるのにちょうどいいの

多くはないけれど 私には十分なのよ
多くはなくても 十分…

この壁には 素敵な絵を飾れるし
この窓からは 四季の移り変わりを眺められる
この灯りのもとで 私は本を読める
そうすると私は誰よりも自由なの
たとえ外は寒くても ちっとも怖くないわ
冬の嵐のなかだろうと 温かくいられるもの
この小さいけれど しぶとい炎のおかげで
だから ほかに行きたい場所なんてないの

多くはないけれど 私には十分なのよ
多くはなくても 十分なの

だって ここは私の家だから
ここが私の家だもの
多くはないけれど 私には十分なのよ

これは私の家
ここが私の家だから
多くはなくても 満ち足りているわ

たとえ外は寒くても ちっとも怖くないわ 
(どうか泣かないで 私がここにいる)
荒れ狂う嵐がこようとも 温かくいられるもの
(泣かないでおくれ お前の涙をぬぐってあげるから)
この小さいけれど しぶとい炎のおかげで
(許してほしい 独りにさせるつもりなんてなかったんだ)
たとえ外が凍てつく寒さだろうと 心配することなんてない
(傷つけてしまったのは わかっている)
ほかに行きたい場所なんてないって 分かっているのだから

多くはないけれど 私には十分なのよ
多くはなくても 十分なの

Matilda the Musical - Quiet


一度でも 不思議に思ったことはないかしら
私はあるんだけど
たとえばそう 私が「赤」って言ったとして
あなたの頭の中で「赤」の意味するものが
私にとっての「赤」と同じなのか
知るすべはないってこと

また もし私たちが光と同じくらいの速さで移動できたとして
その手に灯りを持っていたら
その光も 光の速さで私たちから遠ざかっていくのかしら
ある意味それは 理にかなっているようにも思えるんだけど

でもね 私が言いたいのは
自信はないんだけれど
もしかしたら私 ほかのみんなと
頭の中身がちょっと違ってるのかもしれない
自然と浮かんでくる答えや
自分で作ったわけじゃない物語

そして皆が まるで怒鳴るのが楽しいみたいに
大声を出しているとき
頭の中にはすごい騒音が響いていて
ただ一度でいいから お父さんもお母さんも
テレビもみんな 止まってくれたらと願ってる
ごめんなさい うまく説明できないのだけど
でもその騒音は怒りにかわって 怒りは灯となる
それでいつもなら 私の中の炎は消えていくはずなのに
今日は違っているみたいなの

そして熱気と怒鳴り声と
心臓が早鐘を打っていて
目の奥が燃えるように熱くて
そして 突然
すべてのものが みんな…

静かだわ
静寂のようだけど 少し違う
ただ落ち着いた 静けさ
まるで本のページをめくる音のような
林を散歩して ふと立ち止まった時のような

静けさの中にいる
静寂のようだけど 少し違う
ただ心地のいい 静けさ
ベッドで逆さまに寝転がったときのような
頭の中に心臓の音が響いてるような

そして 周りにいるみんな
口は動いているようなのに
その発する音が 私にはもう届かない

静かなの
それに温かい
まるで 台風の目の中へと
漕ぎ出たみたいに

Matilda the Musical - The Smell of Rebellion


我が校は近頃どうも…静かにおし 虫けらどもっ!
じつに不快な臭いがするようになってきた
優れた鼻しか嗅ぎ分けられないが
私はこの臭いをよく知っている
これは反乱の気配
これこそが腐敗の臭気です!

そして疑うべくもなく 校長たる私にとって
このひどい臭気 まったくもって許しがたい
よって これ以上の蔓延を阻止するためにも
フィズ・エドの授業によって
この下等な者達の反抗心をくじくのが適切と考えました

反乱の臭いは 汗とともに流される
だからフィズ・エドによって 汗だくにしてやろう
そう じきに悪臭が漂ってくるだろう
けしかけ扇動する者たちの

ちょっとのフィズ・エドで明らかになるさ
いったいどいつが 反抗心を抱いているのか
まだだ! 耐えなさい!
腐った卵だけが
バケツの水面に浮かんでくるように

(イチ、ニ、サン、シ…)
反乱の臭い!
反抗の悪臭!
不従順たる者のひどい臭気!
(もう限界だ! イチ、ニ、サン、シ…)
抵抗の香り!
歯向かう者の臭さ!
暴動の起こらんとする臭い!
(こんなの間違ってる!)

雑草が大きく 貪欲になる前に
さっさと切り落としてしまわなくては
第二ポジション!
芋虫が歯向かってくるまえに
土を掘り返して 取り除くのです!

(イチ、ニ、サン、シ…)
反乱の臭い!
抗う意思の悪臭!
青二才どもの抗議の臭気!
(イチ、ニ、サン、シ…)
反抗の香り!
クーデターの臭い!
無秩序に向かう臭気!
(すいません先生 お願いです)

一度この悪魔どもを打ち払ってしまえば
おかしな企てなどする気力もなくなるだろう
倍増しの鍛錬で
腐敗は食い止められる!

さあ スピードアップだ!
イチ、ニ、サン、シ!

厳しい躾を
話を聞かない子供たちに
そわそわ落ち着かないチビどもに
歴史の時間にヒソヒソばなし
きゃっきゃとお喋り ぺちゃくちゃさえずる
これを正すに必要なのは
まず何よりも躾です

厳格な鍛錬を課さなくてはならないのだ
無秩序も悪戯も断固として認めない
良心に付け込まれて同情なんかで
時間を無駄にする前に
このチビどもが欲しがっているのは
まず何よりも 躾なのだから
にやにや笑いに ぶつぶつ不平
ヨダレをたらして 唾を吐く
「先生 ティッシュをください」なんて言ってくるのも
矯正可能な問題です
教室の女王であるために
難しいコツなんて何もない
ただ厳しく鍛錬をほどこし 躾けるのです!

反乱の臭い!
反抗の悪臭!
未熟者どもの悪巧みの臭気!
抵抗の香り!
歯向かう者の臭さ!
モラルの腐りゆく臭い!

ねえ想像してみて 子供のいない世界を
ただ目を閉じて 夢に描くの
想像して ほら やってみなさいな…
静謐で平和な情景…
流れる小川を…
とある林のなかに小屋があって
その小屋の中にいるのは そう
ジークって名の小人 サーカスの見世物男
超能力で紙の帽子を作ることができるのよ
彼は言うの 「やつらに馬を盗まれちゃダメ!」
「してやられちゃいけないよ!」
「困難を乗り切りさえすれば」
「きっと彼らに会えるだろう」
「ほら君を呼んでいる ヒヒーン! ヒヒーン!」

――あのひと頭おかしいよ!

ほら見たことか! 言った通りだ!
虫けらがそうやって また首を突っ込んでくる
たった ほんの少しの混乱でさえも
この臭気をふりまく種となる
これほど不快なものを見たことがおありかい!?
これほど不愉快な臭気をかいだことが!?
この反乱の臭い!
反抗の悪臭!
不従順たる者のひどい臭気!
抵抗の香り!
歯向かう者の臭さ!

そう お前たちを屈服させるまで
私は決してやめはしない
この反乱を完膚なきまでに叩きのめし
輝かしい汗まみれの鍛錬が
この胸糞悪い臭いを 洗い流すまでは!

Matilda the Musical - I'm Here


夜になると、縄抜け師の娘は部屋でひとり涙を流しながら眠りにつきました。
父親の縄抜け師はいじわるな叔母の悪事など知るすべもなく、
そして少女もまた、父親を苦しめることを恐れて何も言おうとしなかったのです。
でもそれはただ、叔母のいじめをエスカレートさせるだけでした。
そしてある日、とうとう叔母は理不尽な怒りを爆発させました。

「お前は薄汚れた、役立たずの、ろくでなしだよ!」

そう言って少女に手をあげると、いじわるな叔母は彼女を真っ暗で埃だらけの地下室へ押し込み、
扉に鍵をかけて出て行ってしまいました。
けれどその日、縄抜け師はいつもより早く家に帰りつきました。
そして娘の泣き声を聞いた彼は、扉を叩き破ったのです!

泣かないで!
娘よ 私はここにいるよ
どうか泣かないで さあ涙をぬぐっておくれ
愛しい娘よ
どうか許してほしい お前を見捨てるつもりなどなかったんだ
愛しい子よ 泣かないで
もう誰にもお前を傷つけさせたりはしない
何も恐れなくていいんだ
父さんがここにいる

ああ、私は妻を失った悲しみにばかりとらわれ
一番大切なものを蔑ろにしてしまうところだった
我が娘よ、私は何よりもお前を愛しているよ
お前に辛い思いをさせたことは、生涯をかけて償っていこう
これからはずっと、お前のそばにいるから


泣かないで パパ
私は大丈夫だから
ねえ どうか泣かないで 涙をふいてあげるわ
(許してほしい)
パパ ごめんなさい
(お前を見捨てるつもりなどなかった)
そんなふうに悲しませたくなかったの
(泣かないで)
ねえ どうか泣かないで
私ならもう大丈夫 パパが一緒にいてくれるのだから
何も怖いものなんてない
(父さんがここにいる)
あなたがそばにいるから

しかしその夜 少女が眠りについたあと、縄抜け師は妻の妹のことを思い出しました。
そして とてつもない怒りが彼の胸に湧き上がったのです。

あの悪魔! 悪党の人でなしは!
私の妻の思い出を傷つけたのだ!
じつの姉の信頼を裏切ったばかりか
私たち夫婦にとって何よりも大切な存在に ひどい仕打ちをした!
か弱い子供をいじめるのが楽しいとでもいうのか?
ならば怒り狂う大人を前にして あの人でなしがどう出るつもりか
せいぜい見せてもらおうじゃないか!

……けれど、少女が父親を見たのは、その日が最後となりました。
彼はそれから二度と、
家に帰ることはなかったのです。

Matilda the Musical - When I Grow Up


大人になったら
大人だけが登れる おおきな木の枝にも
手が届くくらい 背が高くなるんだ
大人になったら
大人になるために知らなきゃいけない
問題の答えも全部 ちゃんと分かるようになるんだ

大人になったら
毎日 通勤しながらおやつを食べるの
そして夜はうんと夜更かしするの
日が高くなった頃に起きて
一日中アニメを見て
それでも叱られないんだ 大人なんだから
大人になったら

大人になったら
大人が抱えて歩かなきゃいけない重い荷物だって
背負えるくらいに強くなるんだ
大人になったら
大人でいるために毎晩 戦わなきゃいけない
ベッドの下のお化けだって
やっつけられるくらい 勇敢になるんだ

大人になったら
毎日 自分にご褒美をあげるの
そして 大人が興味ないフリをしてみせる
楽しいことを好きなだけやって遊ぶんだ
それで日が高くなった頃に起きて
一日中 ひなたぼっこしても
日焼けでヒリヒリなったりはしないんだ だって大人なんだから
大人になったら

ミス・ハニー:
大人になったら
大人でいるために毎晩 戦わなきゃいけない
ベッドの下にいるお化けだって
やっつけられるくらい 勇敢になれると思っていた
大人になったら…

マチルダ:
人生はいつもフェアじゃないからって
笑顔で我慢する必要なんてない
苦難にただただ耐えるだけじゃ
何も変わらないもの

自分がこの物語の登場人物だとして
すべてに筋書きが用意されてるわけじゃない
結末が最初から決まってるなんて思ってたら
それでいいんだって 言ってるようなもの
でも そんなの間違ってる!

Matilda the Musical - Telly


前になんかの番組で聞いたことがあるんだが
「1枚の画は1千語に匹敵する」んだってよ
てことはつまり テレビを観るのは
たっくさん本を読むのと同じってことだ!

俺の知ってること全部 テレビで学んだ
偉大で素晴らしい 知識の箱
とうに知ってることだったとしても
チャンネル変えればそれでいい

たくさん笑って 楽しみは尽きない
めでたしめでたし 気楽な世界
賢くなりたきゃ必要なのは
23分とCMだ

どうして無駄な労力をつかう必要がある?
1、2、3とページなんかめくらないで
ただ快適に座って眺めてりゃ済むのに
他人が喋ったり 歌ったり 何かしてんのをさ

俺の知ってること全部 テレビで学んだ
テレビがでかいってことは 頭が良いってことだ!
このでかいテレビを見れば わかるだろ
俺がどんだけ賢い男か

マイケル 見せてやれ
どうだ くだらん本じゃこれは習得できねぇだろ!

俺の知ってること全部 テレビで学んだ
何を考えて 何を買うべきか
もともと頭はいいほうだったが
今はマジですげぇ カシコクなった

尽きないコンテンツに 沢山のチャンネル
山ほどのパネルで 延々おしゃべり
考えたり動いたりしなくたって
頭いっぱいに詰め込める

どうして無駄な労力をつかう必要がある?
小難しい冒険譚なんか読んでないで
ただ快適に座って眺めてりゃ済むのに
ちょっと有名な奴が すげえ有名な奴とかと話してんのをさ

俺の知ってること全部 テレビで学んだ
テレビがでかいってことは 頭が良いってことだ!
このでかいテレビを見れば わかるだろ
俺がどんだけ賢い男か

チャールズ・ディケンズってどこのどいつだ
メアリー・シェリー? 終わりだねみぃ
シャーロット・ブロンテ お呼びでねぇって
ジェーン・オースチン ゴミ箱にイン
ジェームズ・ジョイス きっとヤなやつ
イアン・マキューアン なーんだか不安
ウィリアム・シェイクスピア ビリハム 退屈だぁ
モビー・ディック? おいおい 冗談だろ

さあ皆で行くぜ!

俺の知ってること全部 テレビで学んだ(テレビ!)
テレビがでかいってことは(テレビ!) 頭が良いってことだ!
このでかいテレビを見れば(テレビ!) わかるだろ
俺がどんだけ賢い男か


2015年1月5日月曜日

Matilda the Musical - Bruce


トランチブル:
ブルース・ボグトロッター

ブルース:
はい 校長先生

トランチブル:
私のケーキがお口に合ったようだね?

ブルース:
はい 校長先生…本当にごめんなさい 僕

トランチブル:
いえいえいえ いいのよブルース
あなたがケーキを気に入ってくれたのなら それで十分

ブルース:
え、そうなんですか?

トランチブル:
そうですとも ボグトロッター

ブルース:
ええと じゃあその 美味しかったです
ありがとうございました

トランチブル:
それは良かった! 素晴らしい 喜びでお腹の底が締めつけられるようだよ
シェフ!
…ん? どうしたね ボグトロッター
食欲がなくなったのかい?

ブルース:
はい その、僕もうお腹いっぱいですし

トランチブル:
まさか! そんなわけはないだろう
お前が満腹かどうかは私が決めることだ
そしてお前のようなコソ泥は 
ホールケーキを食べきるまで満腹になるわけがないんだよ!

ブルース:
でも!

トランチブル:
言い訳はなしだ そんな暇があるならお食べ

ブルース:
これ丸ごとなんて無理に決まってます!

ミス・ハニー:
校長先生、そんなことをさせたら具合が悪くなってしまいますよ!

トランチブル:
それは私のケーキを盗み食いするなんて悪行に手を染める前にコイツが自覚すべきことだったんだよ!

さあ食べなさい

——あいつ できっこないよ

食べるのです

——絶対むりだって

食べろと言ってるんです

——バクハツしちゃうかもよ

食べろ!


ほんの1、2切れ その程度だったら
まだ良かったろうにね ブルース
でもさすがの君ですら
認めざるを得ないだろう
君とそのケーキ 同じぐらいの大きさだって

無理だよ! できるさ! ブルース!
ぜったい無理! ぜったいやれる!
ブルース 君なら出来るよ!
はじけ飛んじゃうかも
あれでけっこう柔軟なんだよ
限界だよ誰か止めさせて!
すごい奴だ あの食いっぷりを見ろよ
とても見てられないわ

これでようやく確証がもてたよ
ブルース たぶん君のお腹には 虫がいるんじゃないかな
君の体の大きさ ターディスみたいだ
中はもっと広いみたいだけど

無理だよ! できるさ! ブルース!
ぜったい無理! ぜったいやれる!
お前ならやれるよ!
B-R-O-O-C-E

ブルース!
今こそ君の大きなお腹を役立てる時だ
君は すさまじく強力な胃液を作り出してる
おおお…
食べきるんだ! 舐めあげて 飲み込んで
何があっても 諦めちゃ 負けちゃダメ
いけブルース 僕らのヒーローになって
チョコレートの栄光にまみれるんだ

ブルース!
もう誰ひとり 君が太っちょだからって
からかうことはないだろう
校長も白旗をあげるぞ
君が一口のみこむたび あいつが追い詰められていく
絶対に無理だと思ってた
でも今まさに 実現しようとしている
僕たちもこの勝利の幸せを 味わえるかもしれない

ブルース!
今こそ君の大きなお腹を役立てる時だ
言い訳はいらない
ベルトを抜きなよ ズボンをゆるくしておかなきゃ

おおお
詰め込んで もうすぐ完食だ!
まだ入るさ
何があっても ギブアップしちゃだめ
校長に負けないで
僕らのヒーローになってよ ブルース
チョコレートの栄光にまみれるんだ

ブルース:
無理だよ…どうしたって多すぎる

マチルダ:
頑張ってブルース 出来るわよ!

トランチブル:
お黙り!

おおお… ブルース!
もう誰ひとり 君が太っちょだからって
からかうことはないだろう
校長も白旗をあげるぞ
あと一口で 勝利は確定だ
絶対に無理だと思ってた
でも今まさに 実現しようとしている
僕たちもこの勝利の幸せを…

Matilda the Musical - This Little Girl


バカにされっぱなしじゃダメよ ジェニー
良い子のフリはやめるの ジェニー
怒鳴り込んで がつんと言ってやらなきゃ!

やっぱり関わらないほうが良いわ ジェニー
頑張ったところで所詮
バカをみるだけなのだから

あなたには関係ないことなの
そんな度胸もないじゃない
教師は教師らしく 学校で大人しくしてるべきよ!

でもあの女の子…
奇跡のような子…
彼女は 自分がどれほど特別な存在か
まったくわかっていないようだったわ

そんな子を見捨ててしまったら
私は教師失格ではないの
わかっているのに あの子には助けが必要だわ
味方となり戦う 力強い存在が

なのに彼女が出会ったのは 私だった
こんなバカで弱い 私なんかで
そしてまた扉は閉ざされて
ジェニーは締め出されたまま…

Matilda the Musical - Loud


先生 どうやらアナタ
人生のどこかで ひどい間違いをおかしちゃったみたいね
まあ今さら自分を責めたって仕方ないわ おいでなさいな

アナタどうやら 人がカシコイ連中を好むものだと思ってるみたい
なんとも可愛くて 古臭い思い込みだけど
とんだ大間違い
人ってのは
自分のこと物知りでカシコイと思って偉ぶってる人間を嫌うモンなの
ねえ いいこと教えてあげるわ
何を知っているか なんてのは
何を知らないかを主張する声の大きさに比べれば
なんの意味も持たないこと
内容なんて 誰もぜんぜん気にかけてないんだから
大事なのは…

派手にすること!! (うるさく うるさく うるさく)
大勢の中で際立って 堂々と目立つの! (大勢 大勢 大勢)
ペタンコよりも ハイヒール!
事実よりも フィーリング!
脳みそよりも ヘアスタイル!
頭でっかちよりも お尻!

いつ腰を振ればいいかなんて 誰も教えてくれないわ
隠さずにちゃんと目立たせなくちゃダメ
際立ってなきゃ誰も見てくれない
叫ばなきゃ誰も聞いちゃくれない
アンタが気にしなきゃ 誰も気にしちゃくれない
だから髪のちょっとでも染めてみなよ
だって持ってるものは目立たせなきゃ
たとえ 大したものを持ってなくてもね

派手にしなくちゃ!! (うるさく うるさく うるさく)
自分を光り輝かせるの 大勢の中で際立って! (大勢 大勢 大勢)
「スヤスヤ」じゃなくて 「シャキーン!」
「しーっ」じゃなくて 「ジャジャーン!」
そんな年寄りくさい恰好してないで
もっとバンバンいくのよ

ああ 私ってばイケてるわね
おたくは全然ダメ

いつ腰を振ればいいかなんて 誰も教えちゃくれないわ
ルンバを踊れない奴なんて 誰も愛しちゃくれないよ
誰しもちっとばかり エキゾチックなもんに弱いの
だからって 外国語を習うのはやり過ぎだけど
物知りじゃないからって 何も困ることはない
知らないことを主張できればそれでいい

売れる物が少ないからこそ 押し売りする
言えることが少ないほど うるさくがなる
静かな行いほど 懺悔は大げさに
見せるものが少ないなら ごてごてに飾り付けて

しゃんと立って! 立ち上がって
派手にするんだ!

派手にしなくちゃ!! (うるさく うるさく うるさく)
しゃんと立って 誇り高く! (高く 高く 高く)

アンタご自分がカシコイと思ってんでしょ?
ハッ くだらない

うるさく うるさく うるさく
目立って 大仰に 大げさに
騒々しく ゴテゴテに 際立たせて
派手にすりゃ良いのよ!

Matilda the Musical - Chokey Chant


ナイジェル:
どうしようマチルダ!
みんな僕はチョーキーに入れられちゃうって言うんだ!

マチルダ:
チョーキーってなに?

ナイジェル:
校長室にある戸棚で、校長がそこに子供を放り込むらしいんだ
中にはクギとかトゲとか割れたガラスがとび出てるんだって!

生徒たち:
そこは悪い子が連れて行かれる場所さ
大きな釘と木切れで出来ていて
なかは座ることもできないくらいに狭い
仮に座れたとしても 後悔するだけさ
床にすら釘が打たれてるからね
蝶番がギィと鳴って
扉が閉められれば
もう真っ暗で何も見えやしない
自分の鼻の先ですら
恐ろしさに悲鳴を上げても 果たして声が出てるのか
頭の中の絶叫が 口まで届いたすら分からない!
――ぎゃああああぁぁぁ!

Matilda the Musical - Hammer


ミス・ハニー:
私が思うに マチルダ・ワームウッドという生徒は
そのルールの例外とするべきではないかと思うんです

トランチブル:
例外、ですって?
私のこの学校で?

ずらりと並ぶ あのトロフィーをご覧なさい
陽光に照らされ あれらが光り輝くさまを
1969年ハンマー投イギリスチャンピオンになるために
私がどれだけの努力をしたとお思い?

お前は 私があの大舞台で自分の出番を迎えたとき
ルールを軽んじたと思うのかい?
まったく ありえない!

円に向かって歩きながら 私はプランを変えた?
え? どうなんだい?
掌にチョークをつけながら 観衆に手を振った?
まさかするわけがない!
回転を始めながら 景色を楽しんだ?
ちょっとでも呆けて 空想にふけった?
回転でよろけて あわてて修正したと思うのかい?
意図した仰角からの変更をゆるしたと?
ハンマーを放つ瞬間のかけ声を
長い歳月の練習であげてきたかけ声から変えた?
いいや僅かなりとも 揺らぎはしなかったさ
投擲の仔細に至るまで 忘却も修正もゆるさなかった
ハンマーが私の手を離れて 空高くスタンド上空へ舞い上がる瞬間も
この私が 我を失うことがあったとお思いかい?
ノーノーノーノーノーノーノー…ノー

ハンマー投の代表選手になりたいなら
いつも円の内側にいなくちゃいけないの
チームを育て上げるなら
うぬぼれも幸せも無用です
ただその両足を ラインの内側にしまっておけば良い

子供たち 歌いなさい! ニ、サン、シ

ハンマー投の代表選手になりたいなら
(子供達は虫けら)
いつも円の内側にいなくちゃいけない
(円だ 虫けら 虫けらよ)
成功を教えたいなら
同情も優しさも不要
いやしい奴らに ラインを超えないよう教えるのです!

歌うのよ ジェニー! ニ、サン、シ

ハンマー投の代表選手になりたいなら
(子供達よ 勝利するのだ 虫けらよ)
いつも円の内側にいなくちゃいけない
(円こそが 神 神なのだ)
ハンマー投にも 学校にも
ただ一つのルールを適用すればいい

人生は球みたいなもの 投げ方を学ぶのです
円線を見つけて 守れば良い
そしてその両足を 常にラインの内側に仕舞っておきなさい

さあ出てお行き

Matilda the Musical - Pathetic


扉を叩いて ジェニー
ノックさえすれば良いの
バカげたことしてないで
扉を叩いて ジェニー
たったそれだけのことよ
バカげてるでしょ
なんの変哲もない
ただのドアじゃないの
叩けば良いだけなのよ

自分の姿をご覧なさいよ
バカみたいにコソコソして
校長室の前で突っ立ってる
小さな子供じゃあるまいし
ほんと バカげてるわ!
なにを躊躇ってるのよ
両手も震えちゃって
恥ずべきことよ
小さな子供じゃないんだから
ほんと バカげてる!

扉を叩いて ジェニー
たったそれだけのことよ
なんの変哲もない
ただのドアじゃないの
叩けば良いだけなのよ…

ひょっとしたら後にしたほうがいいかも今はミーティング中かもわからないし
お邪魔したらいけないわよねこういう場合は慎重に行動するのが賢明よ
余計な衝突は避けるに越したことはないのだから
また出直しましょ!

…でもあの女の子
奇跡のような子供

扉を叩いて ジェニー
ノックすればいいの
バカげたことしてないで!

トランチブル:
…入りなさい

Matilda the Musical - School Song


ママは私のこと 奇跡だって言うの…
パパは僕のこと 特別な坊やだって言うよ…
私はお姫様…
僕は王子様…
ママは私のこと 天使だって…


どうやらお前たち 王子様やらお姫様やらだからって
この惨状を乗り切れると思ってるみたいだけど
じきに分かるぞ この悲劇から逃げるすべはない
どんなに努力してみたところで
結局は無駄なあがき
かつて当たり前だった人生は
いまや過去のことなんだから

僕たちはこの牢獄で長く苦しんできた
檻の中とじこめられ この生き地獄で!
でもまだ思い出せるのは
自分の人生が終わる前 幸せな時間が絶たれる前
あのベルの音を 最初に耳にする前のこと

お前たちと同じで 最初は興味津々だった
無邪気に たくさんの質問をしたさ
でもお前たち 苦しむのが嫌なら
忠告してやるから よく聞きな

ここじゃほんの少し規律を乱しただけでも
きついお仕置きが待っている 泣いたら倍増しだ
だからトラブルを起こさないように
よく気をつけなきゃいけないぞ


どうして?

どうして? どうしてって?
あいつの言うこと聞いたか?

フィズ・エドの時間になりゃわかるさ!

フィズ・エドってなに?

体育(フィジカル・エデュケーション)のことだよ
トランチブル校長の専門教科だ

ママは私のこと 奇跡だって言うの…きゃー!

パパは僕なら 先生のお気に入りになるって…いやー!

ママの話じゃ 学校ってすごく楽しいところだって…わぁー!

パパは アルファベットを教わるだろうって言ってた…

アルファベットだって?
だったら よーく聞いておきな

※歌詞に隠されたアルファベットを強調しながら繰り返し

Matilda the Musical - Naughty


ジャックとジルは バケツにいっぱい
水を汲みに丘を上ったんだって
立て続いた転倒は不可避の事故
決められた筋書きは変えられなかった
哀れな物語の被害者たち

ロミオとジュリエットの悲劇も
出会う前から星にさだめられてた
愛と運命と 少しの愚かさが
ハッピーエンドの望みを奪ってしまった
結末は往々にして血なまぐさいもの
でも なんで変えようとしなかったんだろう
そりゃ言いつけどおりにしなさいって 言われるけれど
たまには悪い子にだってならなきゃ

人生はいつもフェアじゃないからって
笑顔で我慢する必要なんてない
苦難にただただ耐えるだけじゃ
何も変わらないもの
小さくたって出来ることは沢山ある
小さいなんてちっぽけなこと 障害と思っちゃダメなの
黙って踏みつけられているんじゃ
それでいいんだと言ってるようなもの

でもそんなの間違ってる
間違っているのなら
それは正さなくちゃ


『プラチナブロンド 強力脱色剤
幼児の手の届かないところに保管してください』…フム

『スミレオイル 男性用ヘアトニック』…よし


抜け落ちたネジに潜むのは 小さな反逆心
床板の隙間にまかれた 闘争の種
羽ばたきひとつでも 嵐は巻き起こせる
ちっちゃなダニだって 強烈な一刺しを繰り出すわ

秒針がチクタク動いて 一日が始まるように
鍵をカチっと回して 逃走が幕開けるように
自分の物語で立ち往生しちゃって
出口が見つからなくても
泣かなくていい 叫ぶことなんてない

だって小さくたって出来ることは沢山あるんだから
小さいなんてちっぽけなこと 障害と思っちゃダメなの
黙って踏みつけられているんじゃ
何も変わらないもの
人生はいつもフェアじゃないからって
笑顔で我慢する必要なんてない
苦難にただただ耐えるだけじゃ
それでいいんだと言ってるようなもの
でもそんなの間違ってるでしょ
間違っているのなら
それは正さなくちゃ

でもほかの誰も 私のために正してなんてくれないわ
私の物語は 私にしか変えられないんだから
たまには悪い子にだってならなきゃ

Matilda the Musical - Miracle


ママは私のこと 奇跡だって言うの
パパは僕のこと 特別な坊やだって言うよ
私はお姫様
僕は王子様
ママは私のこと 空から舞い降りた天使だっていうわ

パパは僕のこと ちっちゃい兵隊さんだっていうよ
僕みたいにタフで男前なやつ 他にいないって
食いしん坊でも 甘やかしてくれる
だって僕はパパの自慢の兵隊さんだからね イチ ニ サン シ!

ママは私のこと 奇跡だって言うわ
この顔をひとめ見れば 明らか
お医者さんがへその緒を切ったときから
私ほど素晴らしい子供がいないのは わかりきったこと

パパは僕のこと ちっちゃい兵隊さんだっていうよ
僕みたいにタフで勇敢なやつ 他にいないって
うちのパパ言ってただろ いつか僕が大きくなったら
兵隊さんの鉄砲で お前の頭をぶちぬいてやるんだ!

近頃じゃ 才能とか美徳とかで感動するのも 難しくなったもんだ
万に一人の奇跡が 何万といるんだから
「特別」ってのはもう標準装備
人並み以上で平均 わけわからんね
こんなに頻発する奇跡でも 「奇跡的」であり続けるんだから
それこそが現代の計算法の生み出した奇跡ってやつじゃないか

ママは私(僕)のこと 奇跡だって言うよ
この顔をひとめ見れば 明らか
お医者さんがへその緒を切ったときから
私(僕)ほど素晴らしい子供がいないのは わかりきったこと

ママは私のこと 愛しいバレリーナだって言うわ
こんなに可愛いバレリーナ 他に見たことないって
真面目にやるなら クリームを控えなきゃって言われたけど
私はバレリーナなんだから もっとケーキ食べるの!

お手製コスチュームを着た うちの天使の写真をもう一枚
木の役をあれだけ上手く演じた例はほかにない
こっちよ!ハニー ママを見て!
お兄ちゃんにハチミツつけちゃダメよ
ママのために笑って
あの子 目つぶっちゃったかも
もう一枚撮るのよ
あの子の成績表みたかい? Cがついてたぞ
なんですって!?
学校を変えなきゃ あんな教師じゃ相応しくない
うちの子 とても出来た子だわ
すごく面白くて 洞察力にも優れているの
ほかの子供たちより聡明な気がする
ほんとうに自慢の子

ママは私(僕)のこと 奇跡だって言うよ
ミラーボールみたいにちっちゃくて キラキラ
どう皮肉を言おうと自由だけど
これは経験上 はっきり言えること
私(僕)ほどの奇跡は 他にいないってこと


ワームウッド夫人:
ねえ先生、まだかかるの? 15時の飛行機に乗らなきゃいけないのよ
パリで開催される年二回アマチュア・サルサ&社交ダンス大会に出るんだから

医者:
ワームウッドさん あなた飛行機に乗られるつもりですか?

ワームウッド夫人:
モチよ いっつも出場してるんですから
それに今年は秘密兵器があるの…パートナーのルドルフォ!
彼ってイタリアの血が流れてるんだけど、動きもバツグン
上半身の鍛え方がハンパないのよ

医者:
えー…ちょっとお話よろしいですかね

ワームウッド夫人:
で、検査の結果は? 私なにがおかしいんです?

医者:
ワームウッドさん 本当にわからないんですか?

ワームウッド夫人:
おなら?

医者:
ワームウッドさん 落ち着いてよーく考えてみてください
どうしてご自分の体がいま…そんな状態なのか

ワームウッド夫人:
てことは私…もしかしてそうなの?
ひと思いに言ってちょうだい アタシ太ってるのね!?

医者:
あのねワームウッドさん…あなた妊娠してるんですよ

ワームウッド夫人:
なんですって!?

医者:
お子さんが生まれるんです

ワームウッド夫人:
でも子供ならもういるのよ これ以上いらないわ! ねえどうにかならないの!? 

医者:
もう臨月に入られてるんですよ…

ワームウッド夫人:
抗生物質とかで…なんてこと!
年二回アマチュア・サルサ&社交ダンス大会はどうなっちゃうわけ!

医者:
ワームウッドさん 赤ちゃんが生まれるんです
この自然界でもっとも尊いものが
あなたに授けられようとしているんですよ
あなたにとって大切な 素晴らしい新たな命が
あなたの人生に喜びと驚きと感動を与えてくれる存在が
あなたのもとに生まれようとしているんです!

ワームウッド夫人:
マジ勘弁してよ

医者:
この手で新たな命を取り上げるたび
人間の素晴らしさに気付かされる
(ワームウッドさん いきんで! もっといきむの!)
(うるさいわね!)
生まれる命はすべて 真っ白なキャンバス
傷ついたことのない肌 けがれなき魂
すべての命は 奇跡にひとしく希少なんだ
その存在に至るまでの可能性は無限に小さく
我々の人生は 生に満ち溢れていながらも
命のひとつひとつは奇跡
奇跡なんだ

ワームウッド:
どこだい! 俺の息子は!

医者:
ワームウッドさん あなたこんなところでタバコを吸ってるんですか!?

ワームウッド:
おおっと失敬 そうだよな
こんなめでたい日にゃ葉巻のほうが相応しいってもんだ!
おいおいなんだこりゃ ブッサイクな子供だな

医者:
何を言ってるんです
こんな美しい赤ん坊 私は今まで見たことがないくらいだ

ワームウッド:
なんてこった! 坊やのアレはどこだよ!?

医者:
はい?

ワームウッド:
アレだよ、ナニってやつだ! こいつアレがついてないんだよ!

医者:
ワームウッドさん ついてるわけないでしょう その子は…

ワームウッド:
なんてこったよ このバカ女
お前のせいで 俺の息子にムスコがついてないぞ!

医者:
ワームウッドさん!
この子は女の子なんですよ! とても美しく可愛い女の子です!

ワームウッド夫人:
ねぇ私まだ間に合うかしら? 年二回アマチュア、社交、ソーセージ…

ワームウッド:
その大会ならとっくに終わってるよ
なあ先生 こいつを男と取り換えてもらうことって出来ないもんかね?

ワームウッド夫人:
…私の人生で最低最悪の日だわ!

下半身はなんだか感覚がおかしいし
この蛍光灯のもとじゃ 肌色はサイアク
この服だって 私が本来 セミファイナルで着てるはずだった
スペイン風のセミフォーマルドレスとは似ても似つかない

今頃は踊ってるはずだったのに
タランテラを イタリアーノの男と
こんなはずじゃなかった 患者服なんか着て
股ぐらのおかしな状態で
この醜いちっぽけな生き物なんかを
抱えてるはずじゃなかったのに…

ワームウッド:
棒も玉もみつからねぇ!

医者:
すべての命は 奇跡にひとしく希少なんだ
その存在に至るまでの可能性は無限に小さく
我々の人生は 生に満ち溢れていながらも
命のひとつひとつは奇跡
奇跡なんだ

子供たち:
ママは私(僕)のこと 奇跡だって言うよ
この顔をひとめ見れば 明らか
お医者さんがへその緒を切ったときから
私(僕)ほど素晴らしい子供がいないのは わかりきったこと

ママは私(僕)のこと 奇跡だって言うよ
ミラーボールみたいにちっちゃくて キラキラ
どう皮肉を言おうと自由だけど
これは経験上 はっきり言えること
私(僕)ほどの奇跡は 他にいない…


マチルダ:
ママは私のこと悪ガキだっていうわ
パパは私がつまらない奴だって
ママは私が 思い上がりの問題児だっていうの
こんな子供 存在自体を違法にするべきって
パパは私に その小うるさい口を閉じなって言うわ
ヘリクツ屋は皆に嫌われるぞって
ママは私を 人口抑制を正当化するためのいい例だっていうし
パパは私に もっとテレビを観なさいっていうの