2020年7月9日木曜日

Six: The Musical - Six

キャサリン・オブ・アラゴン:
彼は私の前に片膝をついたけど
私は言ったの「ごめんだわ!」って
荷物をまとめて
移り住むことにした
尼寺へ!
ゴスペルクワイヤーに加わった
私たちのリフは最高にいかしてた
ヒットチャートのトップが
これからは私の居場所

アン・ブーリン:
ヘンリーは私に詩を贈った
私の緑の袖(グリーン・スリーブス)について
私はいくつか言葉を変えて
クールなビートに乗せてみた
歌の出来にみんなびっくりして
気が付いたら私は契約をかわし
今やシェイクスピアのために
作詞してるの

ジェーン・シーモア:
最初の息子を産んでから
私たち家族は増え続けて
バンドを結成して
有名になった
私たちのことを
テューダー・フォン・トラップ一家って
呼んでもいいかも
なんて冗談よ
私たちロイヤリング・ストーンズっていうの

全員:
私たち ひととは違う
枠組みに嵌らないの
余りに ながく
彼の陰に埋もれてきた
みんなで手に入れるのよ
この栄冠を
あと5分のあいだ
私たちは シックス!

アン・オブ・クレーヴズ:
残念ながら
私は容姿のせいで
王冠を失った
だから移り住んだの 故郷の町の
ハウス・オブ・ホルバインに
彼の仲間も超芸術的だったけど
私はみんなにパーティーの仕方を教えてやった
いまや私はペルシャにツアーへ
みんなを 盛り上げてる

キャサリン・ハワード:
音楽家と組んでみたけど
「もういいわ!」って感じだったから
思ったの「一人でよくない?
自分でやってみよう」
それから自力でぜんぶ学んだの
今は毎日歌ってる
これからも死ぬまで続けるつもり

キャサリン・パー:
ロックな女性たちの話を聞いたの
どの歌も最高で
リミックスもいかしてた
だから皆に会いに行って
一緒にアルバムを世に出したわ
もう「私にあなたの愛はいらない」
シックスがいればいい!

全員:
私たち ひととは違う
枠組みに嵌らないの
余りに ながく
彼の陰に埋もれてきた
みんなで手に入れるのよ
この栄冠を
あと5分のあいだ
私たちは シックス!

私たちは シックス!

私たちは シックス!
あと5分のあいだ

これでショーはおしまい
歴史のリミックスの
流れを切り替え
敬称を変えてみせた
みんな知ってる
私たちが6人の人妻だったこと

でも緞帳をおろすまえに
言っておきたいの
確実なことや
言い切れることなんてないんだって
ただわかっているのは
私たちが6人の人妻だったこと

でも今は
私たち ひととは違う
枠組みに嵌らないの
余りに ながく
彼の陰に埋もれてきた
みんなで手に入れるのよ
この栄冠を
あと5分のあいだ

私たち ひととは違う
枠組みに嵌らないの
余りに ながく
彼の陰に埋もれてきた
みんなで手に入れるのよ
この栄冠を
あと5分のあいだ
私たちは シックス!

私たちは シックス!

私たちは シックス!

あと
5、4、3、2、1分のあいだ

私たちは シックス!

Six: The Musical - I Don’t Need Your Love

キャサリン・パー:
あなたのすべてを
心から愛しているわ
あなたをこんなに愛しているのに
会えなくて 毎日が寂しい
ああ どんなにあなたを想っているか
あなたと一緒にいられたらいいのに
これまでのような生活を続けて
あなたといることが こんなに自然なのに
今夜 私は涙をこらえている

この先ずっと 私があなたを忘れることはないでしょう
あなたと築き上げる未来を 心に描いていたんだもの
でも今や その希望は潰えてしまった
私にできることなんてない

こんなの私の本心じゃない
でも言わなくてはならない
私にあなたの愛は必要ないと
あなたの愛はいらない
あなた以上の幸せを 私は見つけられないでしょう
それでも 私にあなたの愛は必要ない

どうしようもないの
王に従って生きるしかない
私に選択権なんてない
過去に二度 結婚をしたわ ただ生き延びるために
選択肢なんてないもの
ヘンリーが「おまえだ」と言えば それで決まり
私の感情なんて関係ない
ただそうすることが義務なの
でも、仮にもしも、選ぶことができたのなら
私は我慢なんかせずに 声を上げるでしょう

言ってやるの「ヘンリー、これが事実よ
私はあなたのものになんかならない
私はあんたのオモチャじゃないんだから
いずれ次を見つけて 飽きるまでのひととき遊ぶようなね
私が 私の愛する人を、仕事を、夢を
あんたのために諦めるだなんて 冗談じゃない!

ダーリン、察しなさいよ
あなたにできることなんてないの
私にあんたの愛なんて必要ないんだから
あなたからの愛はいらない
話し合いの余地なんてない
ただ 私にあなたの愛は必要ない」

なんて 言えるわけがないわね
王に対しては
だから さようなら
愛しています
キャサリン

私はその手紙を愛する人へ送り
王と結婚した
そして生き残った妃として知られるようになった
最後の妻としての 私の人生をあなたたちに語ってきかせたわ
でもどうして そんな逸話が
私の語るものである必要があるの
ただ勝つためだけに? やめた
そんなの私の物語じゃない
私にはほかにも沢山あるんだから

私が作家だったのはご存じでしょう
私は本や詩編や
神学に関する考察を執筆した
女性の教育のために戦ったわ
すべての女性が自立して
聖書を学べるように
自分の肖像画を女性に描かせたことだってある
なぜその話を語ってはいけないの?
けっきょく歴史において
私は6人のうちのひとりでしかない
そしてヘンリーがいなければ
私の存在なんてかき消されてしまう
私たちみんな消えてしまうんだわ

キャサリン・オブ・アラゴン:
つまり私たちは選べなかった

アン・ブーリン:
でも今ここには私たちしかいない

ジェーン・シーモア:
つまり他に道はない

アン・オブ・クレーヴズ:
そうね それしかない

キャサリン・ハワード:
マイクを返してもらう時よ

キャサリン・パー:
声に出すの

全員:
いつも言われてきた
私たちには彼の愛が必要なんだと
でも今こそ そこから脱する時

これは歴史上おきたことじゃない
でもいまは自分のために歌にするわ

ヘンリー、そうよ、うんざりなの
あまりにも何度も語られて
もう結構よ(もううんざり)
ラブストーリーなんて
あなたからの愛を失うことを
あなたはしんどいことだと思ってるかもしれないけど
主導権を返してもらうから
肝に銘じておきなさい

あなたの愛なんて必要ないの
そう あなたからの愛なんていらない
そんなものに振り回されるなんて御免
あなたの愛なんていらない

あなたの愛なんて必要ないの
そう あなたからの愛なんていらない
私にあなたの愛なんて必要ない
あなたの愛なんていらない

私たちに あなたの愛は必要ない

Six: The Musical - All You Wanna Do

アンサンブル:
あなたのしたいこと全部、ベイビー

キャサリン・ハワード:
みんな異論はないわよね
私がこの3点揃いのなかの10点だって

アンサンブル:
あなたのしたいこと全部、ベイビー

キャサリン・ハワード:
幼いころから私は
男たちを夢中にさせてきたわ

アンサンブル:
あなたのしたいこと全部、ベイビー

キャサリン・ハワード:
例えば私の最初の音楽教師
ヘンリー・マノックス
私は幼かった 否定はしない
でもその当時から私にはわかっていたの
あなたの一番したいことって…チュッ

逞しく日焼けした セクシーなマノックス
私にダイナミックスを一から十まで教えてくれた
彼は23で
私は13 ラブ・サーティ
一緒に何時間もリュートを奏で
コードをかき鳴らしフルートを吹いた
彼は私のストリングをGまで弾いた
メジャーがマイナーへ
CをDへ

おしえて あなたの求めるものを
望みをいって 請わなくてもいいの
化学反応を感じるわ
あなたと私 通じ合ってる

これこそが そうなのかしら
彼 すごく私を気にかけてくれるし
ホンモノって感じがするの
特別なつながりを持ってる
彼はほかとは違うんだと思うの

だって
あなたのしたいこと全部、ベイビー
触れて 愛して
マンゾクできない
あなたのしたいこと全部、ベイビー
悦ばせ 抱きしめ
「鳥とハチ」をして

私の髪に指を通して
世界で一番美しいのは私だと言って
遊びの時間は終わり
あなたの一番したいことって…チュッ

そのあと別の人が現れたの フランシス・デレハム

真面目、厳格かつ慎重
望むものは必ず手に入れる
すべてに情熱的に取り組む
公爵未亡人のセクシーな秘書官
彼のオフィスで仕事を手伝った
大事な羽ペンまで握らせてくれたわ
羊皮紙をインクまみれにして
手首がとっても疲れちゃった
でも求めに応じて
翌日も部屋に行ったの

わかるでしょ 私こそがあなたに必要なもの
求めるすべて 請わなくてもいいの
化学反応を感じるわ
あなたと私 通じ合ってる

これが そうなんだわ
彼 すごく私を気にかけてくれるし
これこそがホンモノ
特別なつながりを持ってる
今度こそ違うんだとわかるの

だって
あなたのしたいこと全部、ベイビー
触れて 愛して
マンゾクできない
あなたのしたいこと全部、ベイビー
悦ばせ 抱きしめ
「鳥とハチ」をして

私のコルセットを床に落とすのを
もう一秒だって待てないんでしょう
遊びの時間は終わり
あなたの一番したいことって…チュッ

それで、その関係も結局ダメになっちゃった
だからしばらく男性から距離を置くことにしたの
そしたらまさか 誰に出会ったと思う?

高身長で大柄な ヘンリー八世
イングランド国教会の長
世界中から敬われてる
一見あのおヒゲでそんな感じはしないでしょ
私を侍女にして 私と家族を
上流階級まで引き上げてくれた
宮廷で私に仕事を与えて
嘘偽りなく
私なしではやっていけないと
言ってくれた

わかるでしょ 私こそがあなたに必要なもの
求めるすべて あなたも同意見でしょ
これこそが私の適職
やっと見つけた私のいるべき場所

そしたら彼 私に色々と言うようになって
私が大切だとか 私を「愛しい人」って呼んで
特別なつながりがあるんだって言うの
どうやら今までとあまり変わらないみたい

だって
あなたのしたいこと全部、ベイビー
触れて 愛して
マンゾクできない
あなたのしたいこと全部、ベイビー
とらえて 抱きしめ
「鳥とハチ」をして

時間も何も気にしてられない
私を今すぐ手に入れたいのね
遊びの時間は終わり
あなたの一番したいことって…チュッ

それで、結婚したの イェーイ

ヘンリーとの生活は 苦労も多かった
彼って短気だし 取り巻きはたちが悪い
でもね 廷臣に一人だけ信頼できる人がいた
すっごくいいひと
とても誠実なの
王妃としての生活は思ってたのと違った
けど トマスが私を支えてくれる
本当に優しくて 私を守ってくれるの
王のいないあいだ とても仲良くなったわ

やっと見つけた 彼こそが
私の望むもの 求めていた友人
化学反応なんていらない ただの友達
彼と私 心が通じ合ってる

ただそれだけの関係なの
彼 すごく私を気にかけてくれるし
献身的なひとだから
すると彼が言う 特別なつながりがあるんだって…

今度こそ違うと思っていた
なんでそんな期待しちゃったんだろう
絶対にそんなわけなかったのに

だって
あなたのしたいこと全部、ベイビー
触れて いつになったら
マンゾクするっていうの
あなたのしたいこと全部、ベイビー
抱きつぶし 私の気持ちなんて
しったことじゃないんだわ

唇に噛みつき 髪を引っ張り
世界で一番美しいのは私だと言うの

遊びの時間は終わり…

たったひとつ
いつだって
結局あなたのしたいことは…チュッ

2020年7月7日火曜日

Six: The Musical - Get Down

アン・オブ・クレーヴズ:
独りきりで座っている
たまたま手に入れた宮殿の この玉座で
キジ肉を持ってきて
骨付きでね

ゴブレットを縁までいっぱいにして
蜂蜜酒を飲んだら
金レースの縁取りの ドレスにこぼしてしまう
あんまりお上品ではないかしら
私の好きなようにする

狩りに行きたいわ 誰か付き合わない?
嘘じゃない 私は何エーカーもの土地を
自前の資産で所有してるの
猟犬はどこに? 雌犬たちを放て
(ワン)
毎日
戻ったらクロッケーをひと回り遊ぶ、そう
私はプレイヤーだから
そして明日には また繰り返し

あなたは 私があなたを騙したって言った
私がプロフィール画像と見た目が違うからって
残念ながら 同意しかねるわ
だから私はみんなに見えるように飾っておくの
誰にも止められないわよ だって

我はこの城の女王なり
控えよ 悪に染まりし者どもよ
踊りだせ
盛り上がれ
控えよ 悪に染まりし者どもよ
踊りだせ
盛り上がれ
だって私はこの城の女王だから

暇なときには
宮廷へ行く
馬車で外につけて
独身だから
フットマンをからかって遊ぶの
毛皮を渡しがてら
直れ

ダンスフロアへ向かう途中
男たちが私にモーションかけてくるけど
無視するわ
私の好きな曲をリュートで演ってる
かわいいわね
いい感じ

みんな私に注目してる
批判なんてされない
ルーテル教会よりも
過激でイカしてる

センセーションを起こすほど 激しく踊るの
オーケー、レディーたち 改革といきましょう

あなたは 私があなたを騙したって言った
私がプロフィール画像と見た目が違うからって
残念ながら 同意しかねるわ
だから私はみんなに見えるように飾っておくの
誰にも止められないわよ だって

我はこの城の女王なり
控えよ 悪に染まりし者どもよ
踊りだせ
盛り上がれ
控えよ 悪に染まりし者どもよ
踊りだせ
盛り上がれ
だって私はこの城の女王だから

玉の輿なんていうつもりはないけど
婚前契約書を見れば わかるでしょ
身に着けてる金の鎖
私の敬虔なる信仰の証
追い越し車線へ
私の馬たちは速歩で12mph出せるわ
言っておくけど
私はウィンナーシュニッツェルであって 英国の花じゃないの
私にはべつに リッチモンドの宮殿で
私に尽くしてくれる金持ち男なんて必要ない

あなたは 私があなたを騙したって言った
私がプロフィール画像と見た目が違うからって
残念ながら 同意しかねるわ
だから私はみんなに見えるように飾っておくの
誰にも止められないわよ だって

我はこの城の女王なり
控えよ 悪に染まりし者どもよ
踊りだせ
盛り上がれ
控えよ 悪に染まりし者どもよ
踊りだせ
盛り上がれ
私こそがこの城の女王なんだから

Six: The Musical - Haus of Holbein

アン・オブ・クレーヴズ:
ハウスへようこそ

全員:
ハウス・オブ・ホルバインへ
ヤー ああいいね 素晴らしい
ヤー ヤー
ハウス・オブ・ホルバイン

キャサリン・オブ・アラゴン:
ハンス・ホルバインは世界をめぐり

キャサリン・パー:
あらゆる美女たちを絵画に描く

アン・ブーリン:
スペインから

ジェーン・シーモア:
フランスへ

アン・オブ・クレーヴズ:
そしてドイツでも

キャサリン・ハワード:
王は一人を妃に選ぶ

全員:
はたしてどの一人になるのか?

キャサリン・オブ・アラゴン&アン・ブーリン:
コルセットを持ってきて

ジェーン・シーモア&アン・オブ・クレーヴズ:
腹帯はこっちで用意するから

キャサリン・パー:
9インチを超えるウェストなんてダメ

キャサリン・ハワード以外の全員:
化粧が鉛毒を含むからなんだっていうの?

キャサリン・ハワード:
少なくともその肌艶で 男を落とせる

全員:
恐れなんて無視すれば大丈夫
そのフィア(4)をナイン(9)まで引き上げてあげる
だから「ナイン(いや)」とは言わずに「ヤー(はい)」と言って

キャサリン・パー:
だってあなたはあのハウスにいるんですから

全員:
ハウス・オブ・ホルバインに!
ヤー ああいいね 素晴らしい
ヤー ヤー
ハウス・オブ・ホルバイン

アン・ブーリン:
プリンセスたちが素晴らしく見えるようにしなくては
いざホルバインの肖像画に描かれる時には

アン・オブ・クレーヴズ:
私たちは見栄えのためのあらゆる技術を知っているのです

キャサリン・ハワード:
おお ヴンダバー(素晴らしい!)

キャサリン・オブ・アラゴン:
髪をもっとブロンドにするためには 魔法の秘薬を加えましょう

ジェーン・シーモア:
あなたの膀胱からね

キャサリン・パー:
このすっごく高くてセクシーなヒールを試してみて

全員:
ただしあなたが40歳になっても歩けるという保証はできません

恐れなんて無視すれば大丈夫
そのフィア(4)をナイン(9)まで引き上げてあげる
だから「ナイン(いや)」とは言わずに「ヤー(はい)」と言って

キャサリン・パー:
だってあなたはいまハウスにいるんですから

全員:
ハウス・オブ・ホルバインに!
ヤー ああいいね 素晴らしい
ヤー ヤー
ハウス・オブ・ホルバイン

Six: The Musical - Heart of Stone

ジェーン・シーモア:
あなたは善良なひとだけど
その心は移り変わる
絶え間ない満ち引きを 制御なんてできない
あなたが私のもとへやってきたとき
嵐も引き連れてくるだろう可能性を
私はわかっていた
あなたは私を幸せにするかもしれないし
不幸に突き落とすかもしれない

それでも私はあなたの手をとった
あなたが私に振りかけるであろう火の粉にも
耐えてみせると誓ったの
なぜなら私の中で
なにかが確固たる形をとった
私は決して消えないと わかっていたから

あなたが私を舞い上がらせようと
貶めようとも
好きにすればいい 私は壊されない
何をされようとも
私は試練に耐えてみせる
私は揺るがないと あなたは知るでしょう
炎が燃えさかり
風が吹きすさび
水が干上がろうと
そこには石が残される
私の石の心が

あなたは私たちが完璧だという
これが完璧な家族だと
私たちを抱き寄せて 世界に見せつける
そして私があなたを 私の唯一愛した人だと語るとき
それは私の心からの言葉なのよ

でもわかっている 私に息子がいなければ
あなたの愛は消えさってしまうと
そうね、そんなのフェアじゃないけれど
私は気にしないわ
なぜなら私の愛は 変わらずここにあるから

あなたが私を舞い上がらせようと
貶めようとも
好きにすればいい 私は壊されない
何をされようとも
試練に耐えてみせる
私は揺るがないと あなたは知るでしょう
炎が燃えさかり
風が吹きすさび
水が干上がろうと
そこには石が残される
私の石の心が

じきに私はこの世を去る
我が子の成長を見届けることもなく
でもあの子が決して独りではないと
しっていることを願うわ
なぜなら 河川が干上がったあとも
その爪痕を残していくように
私はあなたのそばにいる
私の愛は石に刻まれたのだから
そう

あなたが私を舞い上がらせようと
貶めようとも
好きにすればいい 私は壊されない
何をされようとも
試練に耐えてみせる
私は揺るがないと あなたは知るでしょう
炎が燃えさかり
風が吹きすさび
水が干上がろうと
そこには石が残される
私の石の心が

あなたが私を舞い上がらせようと
貶めようとも
好きにすればいい 私は壊されない
何をされようとも
試練に耐えてみせる
私は揺るがないと あなたは知るでしょう
炎が燃えさかり
風が吹きすさび
水が干上がろうと
そこには石が残される
私の石の心が

Six: The Musical - Don’t Lose Ur Head

アン・ブーリン:
フランス宮廷育ち
ウィ ウィ ボンジュール
つまんなかったから

アンサンブル:
旅立つことに

アン・ブーリン:
1522年 英国上陸
メンズ ダサすぎ

アンサンブル:
つまんない!
Ooh

アン・ブーリン:
踊り歌ってたいの

アンサンブル:
政治とか

アン・ブーリン:
興味ない

アンサンブル:
Ooh

アン・ブーリン:
そしたら 王様に会って
パパが言ったの
「首尾よくやるんだ」
ヘンリーは私が欲しいって そらそうよ
毎日しつこく連絡してきて
首尾は上々 手紙が届いた
当たり前でしょ
私 プレタ・マンジェよ

アンサンブル:
Ooh

アン・ブーリン:
返事したわ

アンサンブル:
Ooh

アン・ブーリン:
社交辞令よ

アンサンブル:
Ooh

アン・ブーリン:
「ありがとね
考えておくわ
キス&ハグ ベイビー」

アンサンブル:
ちょっと

アン・ブーリン:
あーハイハイ

アンサンブル:
キス&ハグってるじゃん

アン・ブーリン:
だって聞いてなかったもん 嫁と暮らすなんて

アンサンブル:
はあ?!

アン・ブーリン:
ほっといてよ!

アンサンブル:
奥さんと一緒に住んでるわけ?

アン・ブーリン:
だって、どうすりゃよかったの?
ごめんけど 悪いと思ってないの
楽しみたいだけ
心配しないで
キレないで
傷つけたいわけじゃない
(笑)
で済ましてよ
ダメなら消えて
ごめんけど 悪いと思ってないの
キレないでよ

ベッドに3人
末っ子が言いました
「結婚する気あるなら
ハッキリして!」
彼女か私よ
3Pなんて 冗談きついわ
バカじゃない?

アンサンブル:
Ooh

アン・ブーリン:
気を悪くしないで

アンサンブル:
Ooh

アン・ブーリン:
私ピチピチだから

アンサンブル:
Ooh

アン・ブーリン:
わかんないかな?
あんたとヤりたくないんだって
うせなっての

アンサンブル:
ちょっと

アン・ブーリン:
あーはいはい

アンサンブル:
大炎上じゃん

アン・ブーリン:
冗談で言ったのに
収拾つかない

アンサンブル:
アンってば、国中を敵に回して!

アン・ブーリン:
だって、どうすりゃよかったの?
ごめんけど 悪いと思ってないの
楽しみたいだけ
心配しないで
キレないで
傷つけたいわけじゃない
(笑)
で済ましてよ
ダメなら消えて
ごめんけど 悪いと思ってないの
キレないでよ

駆け落ちするにも
教皇が「ダメ!」って
頼みの綱は ヘンリー
王の地位を上げることで
大騒動に
たちあげたのがイングランド国教会

アンサンブル:
教会法は

アン・ブーリン:
古くさすぎたの
私たち成人向けのことしたいんだから

アンサンブル:
はやく
それで破門になったと

アン・ブーリン:
大丈夫だって
これマジで主の思し召しだから

ヘンリーってば毎晩のように街に出て
女と寝てるの「なにそれ!?」って感じ
そっちがそうなら
私だって 男とイチャつくまでだし
ジェラってればいい
ヘンリーにバレて 彼はぶちぎれ
怒鳴り散らして
めちゃくちゃ責めるの!
「この魔女め!」
ってうるさいわ!
そっちが不能でなけりゃ
私だってビッチにならんっての

アンサンブル:
まさか

アン・ブーリン:
やっちゃった

アンサンブル:
そんなこと言ったの?

アン・ブーリン:
あのひと「頭を斬りおとせ!」とか
言いだしてる

アンサンブル:
そんな!

アン・ブーリン:
うん、かなり本気っぽい

アンサンブル:
そうみたい

アン・ブーリン:
どうすりゃよかったの?

アンサンブル:
彼女どうすればよかったの?

アン・ブーリン:
だって、どうすりゃよかったのよ?

アンサンブル:
彼女どうすればよかったの?

アン・ブーリン:
そんな、どうすりゃよかったっていうの?
ごめんけど 悪いと思ってないの
楽しみたいだけ
心配しないで
キレないで
傷つけたいわけじゃない
(笑)
で済ましてよ
ダメなら消えて

アンサンブル:
消えて!

アン・ブーリン:
ごめんけど 悪いとか思ってないし

アンサンブル:
残念ながら彼女の言ったこと 悪いと思ってない

アン・ブーリン:
ごめんけど 悪いと思ってないの
キレないでよ

Six: The Musical - No Way

キャサリン・オブ・アラゴン:
あまいわよ
ありえないから
ベイビー あなたも認めざるを得ないはず
今まであなたとともに過ごしてきたなかで
私は一度も取り乱さなかった
どれだけ嘘をつかれているか知っていてもね
黄金律を守るの
冷静を保たなきゃ
そうよ ベイビー

アンサンブル:
彼女は冷静でなきゃいけなかったの

キャサリン・オブ・アラゴン:
そしてあなたがどれだけ外で
若く可愛い子を追いかけ お楽しみであろうと
ましてや結婚指輪もない女性との間に
息子をもうけてしまおうと
どんな醜聞を聞かされても
私は文句ひとつ言わなかった
そうでしょ ベイビー

アンサンブル:
彼女は文句ひとつ口にしなかった

キャサリン・オブ・アラゴン:
私は毎日のように
耐えてきたのよ
あんたのク──みたいな所業に
でも今日こそはそのお口を噤んで
私の話をおききなさい

私を何だと思ってるわけ
新しい女と取り換えようっての?
ベイビー あまいわよ
たった一瞬でも私が
あんたに婚姻の破棄を認めると思うなら お待ちなさい
ありえないから

あまいわ
あまいわよ
ありえない

あまいわ
あまいわよ
ありえない

絶対にゆるさないわ

それであなたは聖書の一節を読んで
私が過去にあなたの兄の妻だったから
呪われているだなどと言いだした
レビ記から引用までなすって
かわいそうに私に子供は産めないだろうなどと言った
でもねパパ あなたその場にいたんじゃなかったかしら
私がメアリー王女を産み落とした時に
ああ可愛い! こんにちは、ベイビー!

アンサンブル:
娘の存在って忘れられがちなのよね

キャサリン・オブ・アラゴン:
あんたってホント でまかせばかりのク──野郎
私をおバカさんだと思ってるんでしょう
私は退かないわよ 黙らない
絶対に離婚なんかしてやらない

私を何だと思ってるわけ
新しい女と取り換えようっての?
ベイビー あまいわよ
私を尼寺に送るのが
面白いとでも思ったのなら ハニー
ありえないから

あまいわ
あまいわよ
ありえない

あまいわ
あまいわよ
ありえない

絶対にゆるさないわ


ねえどうかお願いだから
私に非があったのならば教えてちょうだい
私はずっと謙虚に 忠実にあろうとしてきた
プライドを飲み込んで耐えてきたわ
私の行いでたったひとつでも
あなたに苦痛を与えたことがあるというのなら
説明してくれれば 私は身を引くから

ないのね?

言いかえせることもないのなら
私は行かないわよ
あまいんだから

私を何だと思ってるわけ
新しい女と取り換えようっての?
ベイビー あまいわよ
あんたが私を妻に迎えたの
だから私はこの命尽きるまで 王妃でいてやる
ありえないから

あまいわ
あまいわよ
ありえない

あまいわ
あまいわよ
ありえない

絶対にゆるさない

Six: The Musical - Ex-Wives

キャサリン・オブ・アラゴン:
離婚

アン・ブーリン:
斬首

ジェーン・シーモア:
死別

アン・オブ・クレーヴズ:
離婚

キャサリン・ハワード:
斬首

キャサリン・パー:
生存

キャサリン・オブ・アラゴン:
そして今宵 私たちは

全員:
ライブ!

キャサリン・オブ・アラゴン:
今から話を聞かせてあげる

アン・ブーリン:
誰もが一度は聞いたことがあるでしょう

ジェーン・シーモア:
私たちの名前もいわくも
顔も皆さんご存じのはず

アン・オブ・クレーヴズ:
その栄光
そして不名誉をも

キャサリン・ハワード:
いい加減 うんざりなのよ
くだらない詩の中の
たった一言で済まされるなんて

キャサリン・パー:
だからペンとマイクを手にとったの

全員:
歴史を覆してやるから見てなさい

キャサリン・オブ・アラゴン:
離婚

アン・ブーリン:
斬首

ジェーン・シーモア:
死別

アン・オブ・クレーヴズ:
離婚

キャサリン・ハワード:
斬首

キャサリン・パー:
生存

全員:
でも今夜だけは特別に
離婚も 斬首も
ライブ!

ショーへようこそ
歴史のリミックス
流れを切り替え
接頭辞を付け足す
みんな知ってる
私たちが6人の人妻だったこと

天井にぶち当たるまで
屋根を上って
明かされる真実に
覚悟を決めとけ
みんな知ってる
私たちが6人の人妻だったこと
でも今は
元妻

キャサリン・オブ・アラゴン:
みんなが見聞きするのはいつも

アン・ブーリン:
うちらの元旦那との末路について

ジェーン・シーモア:
でもペアじゃロイヤルフラッシュには敵わない

アン・オブ・クレーヴズ:
私たちがどんなふうに
リムられたか教えてあげる

キャサリン・ハワード:
今宵 私たちは実力を見せつけてやるわ
みんなを法廷へお連れして

キャサリン・パー:
どのテューダー・ローズにも棘がある
それを生のコンソートでお聞かせするわ

キャサリン・オブ・アラゴン:
離婚

アン・ブーリン:
斬首

ジェーン・シーモア:
死別

アン・オブ・クレーヴズ:
離婚

キャサリン・ハワード:
斬首

キャサリン・パー:
生存

全員:
でも今夜だけは特別に
離婚も 斬首も
ライブ!

ショーへようこそ
歴史のリミックス
流れを切り替え
接頭辞を付け足す
みんな知ってる
私たちが6人の人妻だったこと

夜が明けるまで
ビートにのって踊り
終われば また始めるの
ルネッサンスのように
みんな知ってる
私たちが6人の人妻だったこと
でも今は
元妻

離婚

キャサリン・オブ・アラゴン:
私はキャサリン・オブ・アラゴン
24年間 結婚生活を送った 模範的な
貴族だった 私の忠誠はヴァチカンにある
だから私をフろうだなんて奴は
後悔するわよ

全員:
斬首

アン・ブーリン:
私があのブーリンの娘
そう、私が2番手ってわけ
私はイングランドを教会から切り離した
それほどセクシーだったの
なぜ首を落とされたかって?
私の袖は緑でも
私の唇は赤かったの!

全員:
死別

ジェーン・シーモア:
ジェーン・シーモアは彼が唯一心から愛した女性

ジェーン・シーモア以外の全員:
失礼ね

ジェーン・シーモア:
私は息子を産み落として間も無く
死んだけれど それだけじゃない
かもね どうかしら?
これから
もっと多くをご覧にいれるわ

全員:
離婚

アン・オブ・クレーヴズ:
私はアン・オブ・クレーヴズ

全員:
ヤー

アン・オブ・クレーヴズ:
私の肖像画にあの人は見惚れて──

全員:
ヤー(いいね!)

アン・オブ・クレーヴズ:
でも現実の私は肖像画ほど
美しくなかった
おかしいわよね
皆すぐそのことを話題に出すけど
当のヘンリーの貧相なア──

キャサリン・ハワード:
そこのお耳をかっぽじって聞きな 私はキャサリン
首を切られた娘

全員:
斬首

キャサリン・ハワード:
婚外での乱行を咎められたの
夫たちも 息子たちも
閉じ込めておいたほうがいいわよ
K ハワードのご登場
お楽しみはこれから

全員:
生存

キャサリン・パー:
5人斃れ 私が最後の妻
私は彼の最期まで看取ったわ
私こそがサバイバー キャサリン・パー
どうやって生き残ったのか 知りたいでしょう
どうやって生き残ったのか 知りたいんでしょう
さあ!

全員:
どうしてこうなったか知りたいの?
ではショーへようこそ
歴史のリミックス
流れを切り替え
接頭辞を付け足す
みんな知ってる
私たちが6人の人妻だったこと

両手をふりあげ
パーティーを盛り上げな
女王蜂をお求め?
ここに半ダースいるわよ
みんな知ってる
私たちが6人の人妻だったこと
でも今は
元妻

ワン、ツー、スリー、フォー、ファイブ
シックス!