2016年10月2日日曜日

Hamilton - It's Quiet Uptown

アンジェリカ:
どんな言葉も届かない瞬間がある
名前もつけられないほどつらい苦しみがある
私たちは我が子を全力で抱き締めて
想像もつかないそれを 遠ざけようとする
あまりにも深く突き落とされて
そのまま 沈んでしまうほうが楽に思えるとき

ハミルトン一家は郊外へと移り住んだ
そして想像もつかない痛みとともに生きることを学ぶ

ハミルトン:
何時間も庭で過ごして
ひとりで店へと歩く
郊外はとても静かだ
ずっと 静けさなんて嫌いだったのに
日曜には子供たちを教会へ連れていく
扉には十字架が
そして僕は 祈る
これまで 祈ったことなんてなかったんだ

アンジェリカ:
彼が 街中でひとり歩くのを
独り言をいうのを見かけたら
わかってあげて

ハミルトン:
なあフィリップ お前もきっとここを気に入ったよ
郊外はとても静かなんだ

アンジェリカ:
彼は想像もつかないほどの悲しみを
乗り越えようとしているのだから


頭には白髪が目立つようになった
彼の姿を毎日見かけるんだ
一日中 街を歩いていると聞くよ


ハミルトン:
お前を失って 僕の心は打ち砕かれてしまった


ねえ 想像できる?


ハミルトン:
こんなことになってしまった
僕らは どれだけのものを失ったろう
イライザ、僕に君から許される資格がないのはわかってる
でも聞いてほしい それだけで充分だから

もし あの子の命を取り戻せるのなら
僕の命と引き換えにできるのなら
あの子が 今ここに立っていて
君が微笑んでくれれば それで充分なのに

僕らが直面している試練を
僕が分かっているだなんて思わないよ
かけがえのないものを 失ってしまった
そして君にも 時間が必要なんだと思う
でも 怖くなんてないんだ
僕は君と結ばれたのだから
ただ 君の隣にいさせてくれれば
それで充分なんだ


彼が 彼女の隣を歩くのを
彼女に話しかけるのを見かけたら
わかってあげて


ハミルトン:
イライザ、ここの生活はどうだい? 郊外はとても静かだね


彼は想像もつかないほどの悲しみを
乗り越えようとしている
二人が公園を歩くのを見かける
日が暮れた街の景色を ただ眺めている


ハミルトン:
ねえご覧よ イライザ


彼らは想像もつかないほどの悲しみを
乗り越えようとしている


アンジェリカ:
どんな言葉も届かない瞬間がある
名前もつけられないほど深い優しさがある
私たちたちは理解できないものを 遠ざけようとする
想像もつかないそれを 遠ざけようとする
二人は庭に佇んでいる
イライザの隣にはアレクサンダーが
あの子は彼の手をとる

イライザ:
ここは静かね


許す心 ねえ想像できる?
それがどれほどのものか 想像できる?
彼が 彼女の隣を 歩くのを
彼女に話しかけるのを見かけたら
わかってあげて
彼らは想像もつかないほどの悲しみを
乗り越えようとしているのだから

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