2015年1月30日金曜日

Matilda the Musical - The Smell of Rebellion


我が校は近頃どうも…静かにおし 虫けらどもっ!
じつに不快な臭いがするようになってきた
優れた鼻しか嗅ぎ分けられないが
私はこの臭いをよく知っている
これは反乱の気配
これこそが腐敗の臭気です!

そして疑うべくもなく 校長たる私にとって
このひどい臭気 まったくもって許しがたい
よって これ以上の蔓延を阻止するためにも
フィズ・エドの授業によって
この下等な者達の反抗心をくじくのが適切と考えました

反乱の臭いは 汗とともに流される
だからフィズ・エドによって 汗だくにしてやろう
そう じきに悪臭が漂ってくるだろう
けしかけ扇動する者たちの

ちょっとのフィズ・エドで明らかになるさ
いったいどいつが 反抗心を抱いているのか
まだだ! 耐えなさい!
腐った卵だけが
バケツの水面に浮かんでくるように

(イチ、ニ、サン、シ…)
反乱の臭い!
反抗の悪臭!
不従順たる者のひどい臭気!
(もう限界だ! イチ、ニ、サン、シ…)
抵抗の香り!
歯向かう者の臭さ!
暴動の起こらんとする臭い!
(こんなの間違ってる!)

雑草が大きく 貪欲になる前に
さっさと切り落としてしまわなくては
第二ポジション!
芋虫が歯向かってくるまえに
土を掘り返して 取り除くのです!

(イチ、ニ、サン、シ…)
反乱の臭い!
抗う意思の悪臭!
青二才どもの抗議の臭気!
(イチ、ニ、サン、シ…)
反抗の香り!
クーデターの臭い!
無秩序に向かう臭気!
(すいません先生 お願いです)

一度この悪魔どもを打ち払ってしまえば
おかしな企てなどする気力もなくなるだろう
倍増しの鍛錬で
腐敗は食い止められる!

さあ スピードアップだ!
イチ、ニ、サン、シ!

厳しい躾を
話を聞かない子供たちに
そわそわ落ち着かないチビどもに
歴史の時間にヒソヒソばなし
きゃっきゃとお喋り ぺちゃくちゃさえずる
これを正すに必要なのは
まず何よりも躾です

厳格な鍛錬を課さなくてはならないのだ
無秩序も悪戯も断固として認めない
良心に付け込まれて同情なんかで
時間を無駄にする前に
このチビどもが欲しがっているのは
まず何よりも 躾なのだから
にやにや笑いに ぶつぶつ不平
ヨダレをたらして 唾を吐く
「先生 ティッシュをください」なんて言ってくるのも
矯正可能な問題です
教室の女王であるために
難しいコツなんて何もない
ただ厳しく鍛錬をほどこし 躾けるのです!

反乱の臭い!
反抗の悪臭!
未熟者どもの悪巧みの臭気!
抵抗の香り!
歯向かう者の臭さ!
モラルの腐りゆく臭い!

ねえ想像してみて 子供のいない世界を
ただ目を閉じて 夢に描くの
想像して ほら やってみなさいな…
静謐で平和な情景…
流れる小川を…
とある林のなかに小屋があって
その小屋の中にいるのは そう
ジークって名の小人 サーカスの見世物男
超能力で紙の帽子を作ることができるのよ
彼は言うの 「やつらに馬を盗まれちゃダメ!」
「してやられちゃいけないよ!」
「困難を乗り切りさえすれば」
「きっと彼らに会えるだろう」
「ほら君を呼んでいる ヒヒーン! ヒヒーン!」

――あのひと頭おかしいよ!

ほら見たことか! 言った通りだ!
虫けらがそうやって また首を突っ込んでくる
たった ほんの少しの混乱でさえも
この臭気をふりまく種となる
これほど不快なものを見たことがおありかい!?
これほど不愉快な臭気をかいだことが!?
この反乱の臭い!
反抗の悪臭!
不従順たる者のひどい臭気!
抵抗の香り!
歯向かう者の臭さ!

そう お前たちを屈服させるまで
私は決してやめはしない
この反乱を完膚なきまでに叩きのめし
輝かしい汗まみれの鍛錬が
この胸糞悪い臭いを 洗い流すまでは!

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