2020年7月9日木曜日

Six: The Musical - I Don’t Need Your Love

キャサリン・パー:
あなたのすべてを
心から愛しているわ
あなたをこんなに愛しているのに
会えなくて 毎日が寂しい
ああ どんなにあなたを想っているか
あなたと一緒にいられたらいいのに
これまでのような生活を続けて
あなたといることが こんなに自然なのに
今夜 私は涙をこらえている

この先ずっと 私があなたを忘れることはないでしょう
あなたと築き上げる未来を 心に描いていたんだもの
でも今や その希望は潰えてしまった
私にできることなんてない

こんなの私の本心じゃない
でも言わなくてはならない
私にあなたの愛は必要ないと
あなたの愛はいらない
あなた以上の幸せを 私は見つけられないでしょう
それでも 私にあなたの愛は必要ない

どうしようもないの
王に従って生きるしかない
私に選択権なんてない
過去に二度 結婚をしたわ ただ生き延びるために
選択肢なんてないもの
ヘンリーが「おまえだ」と言えば それで決まり
私の感情なんて関係ない
ただそうすることが義務なの
でも、仮にもしも、選ぶことができたのなら
私は我慢なんかせずに 声を上げるでしょう

言ってやるの「ヘンリー、これが事実よ
私はあなたのものになんかならない
私はあんたのオモチャじゃないんだから
いずれ次を見つけて 飽きるまでのひととき遊ぶようなね
私が 私の愛する人を、仕事を、夢を
あんたのために諦めるだなんて 冗談じゃない!

ダーリン、察しなさいよ
あなたにできることなんてないの
私にあんたの愛なんて必要ないんだから
あなたからの愛はいらない
話し合いの余地なんてない
ただ 私にあなたの愛は必要ない」

なんて 言えるわけがないわね
王に対しては
だから さようなら
愛しています
キャサリン

私はその手紙を愛する人へ送り
王と結婚した
そして生き残った妃として知られるようになった
最後の妻としての 私の人生をあなたたちに語ってきかせたわ
でもどうして そんな逸話が
私の語るものである必要があるの
ただ勝つためだけに? やめた
そんなの私の物語じゃない
私にはほかにも沢山あるんだから

私が作家だったのはご存じでしょう
私は本や詩編や
神学に関する考察を執筆した
女性の教育のために戦ったわ
すべての女性が自立して
聖書を学べるように
自分の肖像画を女性に描かせたことだってある
なぜその話を語ってはいけないの?
けっきょく歴史において
私は6人のうちのひとりでしかない
そしてヘンリーがいなければ
私の存在なんてかき消されてしまう
私たちみんな消えてしまうんだわ

キャサリン・オブ・アラゴン:
つまり私たちは選べなかった

アン・ブーリン:
でも今ここには私たちしかいない

ジェーン・シーモア:
つまり他に道はない

アン・オブ・クレーヴズ:
そうね それしかない

キャサリン・ハワード:
マイクを返してもらう時よ

キャサリン・パー:
声に出すの

全員:
いつも言われてきた
私たちには彼の愛が必要なんだと
でも今こそ そこから脱する時

これは歴史上おきたことじゃない
でもいまは自分のために歌にするわ

ヘンリー、そうよ、うんざりなの
あまりにも何度も語られて
もう結構よ(もううんざり)
ラブストーリーなんて
あなたからの愛を失うことを
あなたはしんどいことだと思ってるかもしれないけど
主導権を返してもらうから
肝に銘じておきなさい

あなたの愛なんて必要ないの
そう あなたからの愛なんていらない
そんなものに振り回されるなんて御免
あなたの愛なんていらない

あなたの愛なんて必要ないの
そう あなたからの愛なんていらない
私にあなたの愛なんて必要ない
あなたの愛なんていらない

私たちに あなたの愛は必要ない

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