ケイディ：
私が５歳の時だった、恋に落ちたの
長くは続かなかった
彼、私の前から逃げたの
文字通り 走って逃げた
ケニヤ人だったから めちゃくちゃ足速かった
１０歳の時、また恋をした
ピースコープの男の人
彼のテントの中で花を持って
私は何時間も待ってたわ
そしたらその人は笑い出して
私は泣いちゃった
１３の頃にはもう頑張るのは諦めて
数学者を目指そうと決めた
だって数学はリアルだから
πを何桁も覚えたわ
だって足し算も引き算も割り算も
恋愛みたいに
私をバカみたいな気分にはさせなかったもの
まるで解けないみたいに
どうしたって 私にはわからなかった
数学には強いのに恋愛はてんでダメ
理解できなかった
分からなかった
今このときまでは
アーロン：
消しゴムある？
ケイディ：
ええ喜んで
だから感謝するわ 数学がこの世に存在すること
私に喜びを与えてくれた
そして感謝するわ 数学が今度は
この素敵な男の子を連れてきてくれたから！
アーロン：
答えは２ですか？
ミズ・ノルブリー：
当たり！
ケイディ：
やったね
彼ってテレビに出てくる人みたい
あのバラの花を女性に差し出す男性みたいな
彼の服装も、身繕いも
それが私の目の前にいるの
サラサラの髪と溺れちゃいそうなキラキラの目で
生身でこの部屋に存在してる
だから私
恋に落ちてバカになっちゃいそう
解明したいわ
手に入れたい でもどうやって？
数学には強いのに 恋愛はてんでダメ
手に入れたい
分からなかったの
今までは
ケイディ＆アーロン：
２／０は未定義です
アーロン：
ジンクスだね
ケイディ：
もう仰天して降”算”しちゃう
”性”数の最大値だわ
彼って体鍛えてるのかな？ 絶対そう！
ジムで汗だくになってるんだわ
最高にイケてる姿じゃない？
想像するだけでドキドキしちゃう
学校生活はきつかったけど 今は違う
だって今は彼がいるから
すべてがシンプルなことに思える
恋愛はてんでダメだった
でも今ならできるはず
独学で学んでみせるから見てて
数学だってできたんだから 恋愛もできるはず
賭けてみせようか？
私ならできるって？
今に見てて
今に見てて
やってみせるから！
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